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インデックス: BI 4.1 にアップグレード

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このインデックスには、従来バージョン(XI 3.1、又は、それ以前のバージョンの製品)から BI 4.1 にアップグレードする方法、及び、現行 BI 4.0 から BI 4.1 へのアップデートに関する情報が含まれています。


XI 3.1、又は、それ以前のバージョンの製品から BI 4.x にアップグレードする前に、BI 4.x は新たな 64 ビッドのアーキテクチャを採用することを予め理解することが大切です。64 ビッドのアーキテクチャを採用することで、メモリとハードウェアの活用は可能になり、以前のようなリソース制限にも乗り越えます。言い換えると、XI 3.1 と同じスペックのハードウェア環境で BI 4.x を動作することを計画しないてください。もちろん、適切なサイジング、設定によりパフォーマンスの改善は可能です。


また、このページには、事前の準備、アップグレードプロセスおよびアップグレード後の設定内容などについて、Online Webinar SessionBest Practices など、様々な資料が記載されます。


*アップグレード前に了解して置くべき事項

http://wiki.sdn.sap.com/wiki/display/BOBJ/All+you+need+to+know+before+upgrading+to+BI4.0



目次:




アップグレードを計画する

 

  • アップデート:BI 4.04.0 SPxBI 4.1 からBI 4.1 SP1+ にアップデート

 

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BI 4.0 からアップデートする前に、Matthew Shaw のブログを是非ご一読ください。Matthew がブログで記述したように、直接アップデートが推奨されるオプションです。


“…The update to BI4.1 from BI4.0 is the same process as applying a Support Pack. I.e. just apply the ‘patch’ software to update from BI4.0 to BI4.1. There is no need to install BI4.1 on a new machine, nor is there a need to move, or copy content from one repository to another. Indeed it’s vital that the CMS System Repository database is updated as part of the update process…”


 

 

  • アップグレード:BusinessObjects Enterprise XI 3.1、又は、それ以前のバージョンから、BI 4.1 にアップグレード

 

BI Platform 4.1 にアップグレードするには、新しいデプロイメントをインストールすること、及び、既存デプロイメントからコンテンツとシステムデータの移行作業は必要です。


BI 製品がインストールされていないサーバー筐体にてBI Platform 4.1 をインストールすることができます。既存のデプロイメント(サーバー筐体には、既に BOE XI 3.1 がインストールされている)と並行してサイドバイサイドインストールすることもできます。既存環境は既に必要なくなる場合、アンインストールすること も出来ます。

 

 

 

アップグレードの必要性


異なるユーザー、グループ対象に対してBusinessObjectsの機能改善(XI3.1 vs BI4.0,BI4.1


20151231日に、XI 3.1 に対して、メインストリーム メンテナンスは終了となり、201611日から最優先のみメンテナンスは開始する予定です。




アップグレードの概要


SAP BusinessObjects BI 4.1 Upgrade – Overview(日本語に翻訳する予定がある)



 


アップグレードを実施する

 

*SAP Business Intelligence 4.0 にアップグレードする方法について説明します


アップグレードワークフロー(Step by step) 

How to Upgrade to BI4.0(英語版)

HOW TO: BI 4.0 にアップグレードする方法(日本語版)

 



オブジェクト移行


間接移行

 

  • BusinessObjects 5/6、Crystal Enterprise 9/10、XI R2, XI MHF1, or XI R2 SP1 から BI 4.1 に移行するには、まずは、BusinessObjects Enterprise XI 3.1 をインストールして、インポートウィザードで前述バージョンの製品にあるコンテンツを XI 3.1 に移行してから、BI 4.1 をインストールして、アップグレードマネジメントツールで XI 3.1 にあるコンテンツを BI 4.1 に移行します。

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直接移行

  • Business Objects Enterprise XI R2 SP2 から直接移行することが可能になります。

 

 

Desktop IntelligenceドキュメントからWeb Intelligenceドキュメントに変換 


 


Universe 変換



Dashboards 移行

 

 

他の移行に関する資料の纏め





 


既知事象及びBest Practise


 

 

 

関連ガイド資料


 

 

 

関連Blog資料

 

 

 

関連SAP NoteKBA 資料




2025年ロードマップの留意点について

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SAP ERP6.0等、SAP Business Suite 7のメインストリーム保守期間が2025年までに延長されたのを受けて、ロードマップ作成上の留意点について質問を受ける事がよくありますので、代表的な点をまとめたいと思います。

 

 

1.NetWeaverのリリースについて

 

 

     ERP6.0、Business Suite 7に対応するNetWeaverのメインストリーム保守期間の情報にもご留意ください。 次のNoteに詳しく書かれていますので。ご参照ください。Note1648480

  Noteの要点: 同じ2025年までメインストリーム保守が継続されるNetWeaverのリリースは7.0x、7.31、7.40のABAPです。 その他のABAPスタックはその限りではありませんのでご注意願います。 またJavaスタックはJava基盤の進化の度合いが早いペースで更新されていますので全てメインストリーム期間は2025年前に終了です。 従ってJavaスタックの更新ロードマップは計画的にお願い致します。Javaスタックについては、7番目もご一緒にご覧ください。

 

 

2.OS / DB / SAP Kernel

 

 

     ERPやNetWeaverの下の階層として、SAP Kernel、DB、OSがあります。SAP Kernel、DB、OSの組合せで保守が提供され、SAP Kernel、DB、OSとも保守期間はERP6.0、Business Suite 7と異なります。 システム更新計画上はかならずこの3つの保守期間をご覧になり計画を立てる必要があります。 製品出荷マトリックス(Product Availability Matrix 通称PAM) http://service.sap.com/pamにて保守の組合せ、それぞれの保守期間がご覧いただけます。

  

  PAM2.0(Product Availability Matrix)を使いこなそう もPAMの使い方を解説してますので、参考までにご覧ください。

 

2015-04-22 15-04-15.png

     上記はERP6.0 EHP7のPAMのOS、DB、Kernelの保守の組合せが参照できるタブです。また、SAP Supportが提供する、Early Watch Alertにも現在のOS, DB, Kernelの保守期間が書かれています。

 

 

3.ユニコード化

 

 

     もしもまだユニコード対応がまだの場合、是非ユニコードコンバージョン計画を推奨します。 ユニコードについては、こちらに情報をまとめてありますので参考にしてください。 SAP製品とUnicode方針 FAQ 

 

  Javaをはじめ、世の中の製品がユニコードに置き換わりつつありますが、SAPも非ユニコードとユニコード環境の整合は保障していませんので、くれぐれもご注意願えればと思います。 参考Note975768 非ユニコードバックエンドでのJava機能の非推奨

 

 

4.グローバル展開時、事業拡張時、M&Aのランドスケープ検討

 

     ビジネス拡大、グローバル展開時の標準化・共通化など、現状のSAPシステムランドスケープの計画は将来において常につきまとう課題と思います。SAP Enterprise Supportでも、SAPのPremium Engagementの経験を元に、集中型・分散型など様々なケースのメリット・デメリットを含め、分散した場合・統合した場合の要検討事項や推奨事項をBest Practiceとして情報提供しています。下記はSAP Enterprise Support契約のお客様のみですが(それ以外の場合は、料金が発生致します。) 好評を頂いていますので是非ご活用ください。

 

     SAP Enterprise Support Academy画面

     https://service.sap.com/sap/bc/bsp/spn/esa_redirect/index.htm 「SAP Production System Strategy」で検索ください。「Implementation / Upgrade : SAP Production System Strategy for Large Enterprise」というベストプラクティスコンテンツがお勧めです。

 

 

5.仮想化環境に関するサポート 

 

    サーバーの仮想化も、SAPテスト機だけではなく本番機でも、ごく普通の技術になりました。 仮想化技術に関するSAPのサポートは、Note 1492000 「仮想環境に関する一般サポート内容」 のセントラルNoteに最新情報がまとめられていますので、システム更新時の参考にしてください。このNoteから個々の仮想化技術・仮想化製品に関する個別Noteに飛ぶことができます。

 

 

 

6.クライアント側環境 

 

     いわゆるGUIの保守期間、GUIの動作する環境などクライアント側の環境については、下記のNoteが参考になります。

 

     ノート 147519 - SAP GUI の保守方針/有効期限

     ノート 66971 - サポート対象のGUIプラットフォーム 

 

     ブラウザをクライアントとして使う場合は、2.で紹介したPAM上に保守対応のブラウザ情報があります。

 

 

7.Javaスタック、Java+ABAPのデュアルスタックをお使いの場合

 

     注意事項を下記に述べていますので是非参考にしてください。 少し複雑になりますので専門家に相談し、的確なランドスケープ計画を練って頂ければと思います。

     2013年テクノロジアップデート その2 BS7 Dual StackからSingle Stackでの提供へ

     2013年テクノロジアップデート その3 NW7.4よりDual Stackサポート終了について 

     2013年テクノロジアップデート その5 Business SuiteとNetWeaverの相互動作保証(Interoperability)について 特にERP6.0 EHP7より注意を

HANA DBへのODBC接続

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HANA Night Sessionで日本語コミュニティを活性化したいとのお話がSAP JAPANからあったので、テスト。

 

先日データ連例ツールからDB to DB連携を実装するのに、SAPの定義情報を直接参照したくなり、

そういえばHANAもHANA ClientにODBC Driverが入っていた事を思い出したので、接続を試みました。

 

まずはHANA Client Rev94 Win32bit版をInstallしコントロールパネルからODBCを選択

ODBC0.png

HANA DriverがInstallされている事を確認

ODBC1.png

システムDSNを作成してテスト(Default Portは3XX15 ※XX:HANAインスタンス番号)

ODBC2.png

 

   User Passwordを入力して無事接続に成功!

ODBC3.png

 

 ODBCは色々なSYSTEMが対応しているで、HANAも気軽に接続できますね。

 もちろん当社で使用しているInfomatica社のPowerCenterでも利用できました。

SAP Tech Jam Tokyo 2015: SAP Web IDE Hands-on

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SAP Tech Jam ハンズオンの内容です。

 

抽選にもれて参加できなかった方も、各自トライしてください。

 

演習1A - SAP HANA Cloud Platform 環境準備

          SAPクラウド演習1. ノンプログラミングでアプリを作ってみよう!

演習1B - SAP Web IDE アプリ開発

          SAPクラウド演習1. ノンプログラミングでアプリを作ってみよう!Part 2.

 

演習2 - SAP Web IDE でアプリ開発(バックエンドと並行開発)

 

演習3 - 標準アプリの拡張方法 – 基礎編

 

おすすめリンク:

BI4 How To: Desktop Intelligence から Web Intelligence へのレポート変換計画

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1 この文書について

 

この文書はSAP Community Network掲載のSAP BI Upgrade Series『BI4 How To: Planning the Desktop Intelligence conversion to Web Intelligence』を日本語化した文書です。


この文書ではSAP BusinessObjects Desktop Intelligenceの作成済みドキュメントをSAP BusinessObjects Web Intelligence形式のドキュメントへと変換するためのベストプラクティスをまとめています。この文書では変換作業における各タスクで考慮すべき要点事項について説明していますが、実際の作業実施にあたってはSAP BusinessObjects Business Intelligence付属の関連マニュアルにて手順等の詳細を必ず確認してください。




2 Desktop Intelligenceレポート変換における考慮事項


2.1 Desktop Intelligenceの提供終了


SAPDesktop Intelligenceの提供終了を発表しており、SAP BusinessObjects Business Intelligenceバージョン4以降のリリースにはDesktop Intelligenceは含まれません。


Desktop Intelligence提供終了に関する正式アナウンスおよび詳細についてはこちらの文書を参照して下さい。

なお、BusinessObjects XI 3.1Desktop Intelligenceのメインストリームメンテナンスは20151231日まで、プライオリティワンサポートは20171231日まで継続します。



2.2 レポート変換のメリット


Desktop IntelligenceドキュメントをWeb Intelligence形式へと変換することにより、以下のメリットが得られます。

  • TCO(ライセンス料、メンテナンス費など)の削減
  • 開発時間の低減による市場投入時間の短縮
  • 使いやすく豊富な機能セットにより、ビジネスユーザーの情報活用力が向上
  • Desktop Intelligence を上回る費用対効果


 

2.3 レポート変換作業計画の策定


レポート変換作業は以下の点を考慮して計画します。

  • 変換後の改修作業量
  • Desktop Intelligence ドキュメントの総数
  • BI4.0 BI4.1 のどちらにアップグレードするか
  • 既存の Desktop Intelligence ドキュメント内での VBA の使用
  • Desktop Intelligence ドキュメントのユーザー使用状況の把握

 


2.4 Desktop Intelligence Compatibility Pack


Desktop Intelligence Compatibility Packを使用すると、Desktop Intelligence クライアントをBusinessObjects BI 4.1環境に接続させ、既存のDesktop IntelligenceドキュメントをBusinessObjects BI 4.1BI 4.0は対象外であることに注意してください)の CMS にエクスポートできます。これによりBusinessObjects XI プラットフォームから新しい BusinessObjects BI プラットフォームへのアップグレード作業を効率的に進めることができます。


Desktop Intelligence Compatibility Packの詳細については、こちらを参照してください。


 

2.5 レポート変換ツール

BusinessObjects BI 4.1クライアントインストールにはレポート変換ツールが含まれています。このツールは、Desktop Intelligenceドキュメント から Web Intelligenceドキュメント への変換をサポートします。使用方法については、この文書内で後述します。


注記:Crystal Reports はレポート基盤がまったく異なるため、Desktop Intelligence ドキュメントを Crystal Reports形式レポートに変換することはできません。


 

2.6 計算エンジンの相違点


Desktop IntelligenceWeb Intelligenceとの最大の違いは、式の構成方法です。ロジックは変更されていませんが、式の構成が変更されており、レポート開発ユーザーはWeb Intelligenceの式を記述するために新しい構文に慣れる必要があります。また、式の構成だけでなく式の計算方法も異なります。


計算エンジンの相違点については、SAP Community Network掲載のこちらの技術文書にて詳細を確認してください。

 

 

 

 

3 レポート変換プロジェクトの計画


レポート変換は大規模なプロジェクトとなるため、実施前に詳細な計画を立てることを推奨します。

下図はレポート変換プロジェクトの大まかな進め方を表したものです。


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3.1 計画に関する考慮事項


レポート変換を行う前に、以下の点を考慮しておく必要があります。

  • 現在のレポート使用状況に関する評価/監査
  • 要件の収集
  • 所要時間と期限
  • 必要なリソース(IT/ハードウェア)
  • Desktop Intelligence の使用停止
  • ユーザー教育
  • バックアップ

 

 

3.2 計画手順


以下のステップを踏まえた計画を行うことにより、スムーズで確実なレポート変換プロセスを実現することができます。

  1. 利用ユーザー部門から変換対象となるドキュメントの一覧とその優先順位を入手します。
  2. SAP BusinessObjects BI4.x のアップグレードマネージメントツールを使用し、フルクライアントドキュメントを移行します。
  3. BusinessObjects BI4.x のレポート変換ツールを使用して変換を実行します。
  4. 変換結果を確認し、必要に応じてログファイルを確認します。
  5. 各ドキュメントについてどの程度の改修作業が必要となるかを見積もり、修正レベルに応じて「修正不要/多少の修正/大量の修正/再作成対象/削除対象」のいずれかにドキュメントを分類します。
  6. 修正を行います。
  7. 利用ユーザー部門の責任者から承認を得ます。
  8. 部門ごとのドキュメントリストを最終化し、各パッケージを変換/移行チームに提供します。


 

3.3 レポート変換のチェックリスト


1. 現行のBusinessObjects環境の確認

    利用中のBusinessObjectsシステムのバージョンを確認し、BusinessObjects BI 4.xへの移行パスを確認します。

  • BusinessObjects XI R2およびXI 3.xの場合、直接アップグレードを行うことができます。
  • それ以前のバージョン(BusinessObjects 5.x6.x)の場合、直接アップグレードは行えず、追加ステップが必要となります。

 

 

2. ユーザーへの影響の確認

    以下のステップでDesktop Intelligenceドキュメント利用ユーザーに対する影響度を分析します。

  • 使用頻度や重要度の高いレポートを選別します。
  • 現行レポートの課題を把握します。
  • それらの課題をWeb Intelligenceで解決することができるかを検証します。

 

   さらに、Desktop Intelligenceの提供終了について:

  • Desktop Intelligence利用縮小および停止による影響を評価します。
  • レポートの変換が成功した場合でも、修正作業が必要になる可能性があることを理解します。

 

 

3. 機能

   利用中のDesktop Intelligence 機能(SQL の直接入力、グループ化、VBA など) に関する情報を収集します。

  • Desktop Intelligence機能のいくつかは、既にBusinessObjects BI 4.0以降に含まれています。
  • さらに、BI 4.0以降 の Web Intelligence レポートエンジンには、レポート変換の支援や機能差を埋めるために役立つ新機能が多数装備されています。
  • ただし、一部の機能についてはBI 4.0以降で廃止または置換されている場合があります。

 

Desktop Intelligence Web Intelligence との機能差、制約、および対処法の包括的な概要については、SAP Community Network関連技術文書を参照してください。

 

 

4. コンテンツの総点検と整理

    レポートのアップグレードとWeb Intelligenceへの変換を行う前に、レポートの整理を行い、不要レポートのクリーンアップを行うことを強く推奨します。

    レポートの移行と整理作業の時間配分を決定し、アーカイブ対象となる、利用頻度の低いレポートを識別します。

 

 

5. ユーザーによる受け入れと承認

    プロジェクトのなるべく初期の段階で、レポート変換ツールを使用し、変換後に必要な修正作業のレベルを事前評価します。

    つぎに、事前評価に基いて以下の作業を行うことにより、円滑な変換を実現できます。

  • 技術的な課題、修正の複雑度、予算、リソース、日程、および成功要因に関するより正確な判断を行うために、修正の全体像を詳細に把握します。
  • 非推奨になった機能や変更された機能、または変換上の問題による影響が存在する場合は、あらかじめ対処法を策定し、早期のコミュニケーションにより着実に実施します。
  • 変換の実施にあたって複雑な課題が多くある場合、レポート変換が可能か、また変換すべきか、もしくはWeb Intelligenceを使用してレポートを再作成するかを早めに判断します。
  • ドキュメントの分類を行います。

 

 

6. ユーザーのトレーニング

    講義形式トレーニングや e-ラーニングの計画、SAP Community Networkやフォーラム掲載の技術文書へのリンク提供を行い、レポート変換の影響を受けるユーザーを支援します。

    また、移行にあたって必要なトレーニングやサポートについてユーザーを交えた検討を行います。

 

 

 

3.4 現在のDesktop Intelligenceの使用状況の監査


現在の Desktop Intelligence の使用状況を効果的に把握するために、変換前の一定期間、監査エンジンを有効にして実際の使用統計を収集することをお勧めします。

監査エンジンを使用して、利用中のデプロイメント内の Desktop Intelligence コンテンツで発生する多くのイベントを記録することができます。


3.4.1 監査エンジンを有効化するには


以下の手順によりBusinessObjects XI 3.x環境でDesktop Intelligenceの監査を有効化します(XI R2環境でも同様の手順で有効化することができます)。


   1. アプリケーションの編集とプロパティの監査に必要な権限を持つアカウントでセントラル管理コンソール(CMC)にログオンします。

   2. CMC の[アプリケーション]メニューを選択します。

   3. [Desktop Intelligence]を右クリックして[監査イベント]メニューを選択します。

        1.png

  4. [監査イベント]設定パネルで、次のチェックボックスが選択されていることを確認します。

  • [監査ステータス](このオプションをOnにすると監査が有効化されます)
  • 表示されているすべての監査対象項目

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   5. [更新]ボタンをクリックして[監査イベント]設定パネルを閉じます。

   6. CMC で[サーバー]メニューを選択し、サーバーの一覧から[Adaptive Processing Server]を右クリックして[監査イベント]メニューを選択します。


     [監査を有効にする]オプションをOnに設定し、[保存して閉じる]ボタンをクリックして[監査イベント]設定パネルを閉じます。


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    Adaptive Processing Server の監査イベント設定により、Client Auditing Proxy を介してDesktop Intelligence クライアントの監査結果を収集できるようになります。


    7. Adaptive Processing Server が複数ある場合は、以上の設定をすべての Adaptive Processing Server に適用します。

    8. CMCの[サーバー]メニューで[Adaptive Processing Server]のプロパティを確認すると、下図のように表示されます。

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3.4.2 監査データを使用するには


収集した監査データは、製品付属のユニバースを使用し、Desktop IntelligenceWeb Intelligenceから参照することができます。


   1. Desktop InelligenceまたはWeb Intelligenceから[Activity]ユニバースを選択します。

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   2. Desktop Intelligence の使用状況を確認するためのレポートを作成します。

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(参考情報)

BusinessObjects BI 4.0以降にはデフォルトの監査ユニバースおよびレポートは付属していません。SAP Community Networkに公開されているサンプル監査ユニバースおよびレポートをダウンロードし、BusinessObjects BI 4.xシステムにインポートすることにより、これを利用することができます。




4 レポート変換ツール


SAP BusinessObjects クライアントインストール内にあるレポート変換ツール (RCT) を使用すると、既存のドキュメントを Desktop Intelligence から Web Intelligence に変換できます。


レポート変換ツールは、次の領域でユーザーを支援します。

  • 変換成功率の把握
  • 修正が必要な可能性のある部分の把握(監査オプションを使用)
  • 正常に変換されたドキュメントに対するレポート比較の実行
  • 変換元システムの Desktop Intelligence レポートを変換先システムのWeb Intelligence レポートへ変換

      (バージョンによっては変換元と変換先が同じでもかまいません)


4.1 変換成功率の把握


レポート変換ツールを使用して、レポート変換の成功率を測定できます。

RCT で処理されるレポートは、次の 3 種類の出力に分類できます。

  • 完全に変換

       変換元レポートが完全に Web Intelligence 形式に変換できることを意味します。ただし、これは必ずしも 100% の変換率を意味するものではありません。手作業による多少の修正が必要になることもあります。


  • 一部のみ変換

       変換元レポートが Web Intelligence 形式に一部だけ変換できることを意味します。この場合は手作業による多少の修正が確実に必要となります。


  • 未変換

       変換元レポートが変換できないことを意味します。その主な原因は、Desk Intelligence の機能が Web Intelligence にないためです。

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4.2 修正が見込まれる箇所の把握


レポート変換の監査トレース取得を有効化することにより、修正が見込まれる箇所を文書別、レイアウトコンポーネント別に記録することができます。

RCT 監査証跡は、CMS 内に保存されている接続設定を使用してデフォルトの AUDIT データスキーマ内の特殊なテーブルに保存されます。また、監査データを参照するためのデフォルトユニバースとドキュメントが用意されています。


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レポートを少数ずつ複数回に分けて変換する場合は、レポート変換処理の監査設定にコメントを入力しておくことにより、監査トレース上で各回の実行結果をレビューしやすくなります。

また、テーブル内の旧データをすべて削除するとき以外は、[以前の行を監査テーブルに保持する]の設定を有効にすることをお勧めします。

 

レポート変換の監査データは監査データベース内に保存され、BIプラットフォームのインストールに含まれているデフォルトのユニバース「Report Conversion Tool Audit Universe」とレポート「Report Conversion Tool Audit Statistics Report」を使用して詳細な情報が得ることができます。

 

一部のみ変換が行われたレポートについては、各オブジェクトの正確なエラーとともに、その原因が示されます。場合によっては対処法も示されます。監査証跡を使用すれば、見込まれる修正量についての詳細をあらかじめ簡単に把握でき、その情報をそれぞれのコンテンツ所有者と共有できます。


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4.3 正常に変換されたドキュメントに対するレポート比較の実行


レポート変換ツールの処理ステータスが「正常に変換」となっている場合でも、Web Intelligenceにおける計算エンジンの仕様変更により、ローカル変数や式の結果がこれまでと異なる値を返す可能性があります。レポート比較機能を使用すると、変換されたドキュメントと元のドキュメントを比較し、そのような差異を確認することができます。


変換前後のドキュメント比較は以下の手順で行います。

   1. レポート変換ツールで[完全に変換されたドキュメントの比較]チェックボックスを選択します。

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  2. 変換前後のドキュメントを並べて表示し、レポート上のデータ表示に差異がないかを確認します。

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4.4 変換後のレポートをWeb Intelligenceレポートとして公開する


レポート変換ツールを使用した作業の最終ステップは、作成した Web Intelligence レポートをターゲットシステムである BI4.x サーバーに公開することです。デフォルトでは、RCT はレポートを元と同じフォルダに公開しますが、必要に応じてターゲットフォルダを、自分のユーザーアカウントでアクセス可能な任意のフォルダに変更できます。


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5 レポート変換をXI 3.xまたはBI 4.xのいずれのバージョンで行うのか


ドキュメントのXI 3.x から BI 4.x へのアップグレードおよび Desktop Intelligence から Web Intelligence への変換にあたっては、次の 2つの変換パスが用意されています。


  1. XI 3.x のレポート変換ツールを使用してWeb Intelligence に変換した後、BI 4.x にアップグレードする
  2. BI 4.x のレポート変換ツールを使用してWeb Intelligenceに変換する

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どちらのパスにも長所と短所がありますが、BI4.xのレポート変換ツールを使用する方が成功率は高く、手作業による修正の見込み量も少なくなります。これはBI 4.xWeb Intelligenceには、Desktop Intelligence で使用頻度の高い機能がXI3.xWeb Intelligenceよりも多く装備されており、機能上の差異が少なくなっているためです。

なお、Desktop Intelligence Web Intelligence の総合的な機能比較については、こちらの技術文書を参照してください。


BI 4.x のレポート変換ツールを使用する場合は、はじめにアップグレードマネージメントツールを使用してDesktop Intelligenceレポートで使用されているユニバースをBI 4.xに移行しておく必要があります。ユニバースがアップグレードされていない状態で BI 4.x のレポート変換ツールを実行すると、レポートの変換に失敗します。


また、BI 4.1ではアップグレードマネージメントツールの機能強化が行われ、Desktop Intelligence レポートの移行がサポートされています。これにより、XI R2およびXI3.1環境のDesktop IntelligenceレポートをそのままBI 4.1プラットフォームへ移行した後、BI 4.1システム上でWeb Intelligenceレポートへの変換作業を順次行うことができるようになりました。


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参照ページ


Desktop Intelligence End of Life Announcement

SAP Community Network Wiki - Business Intelligence (BusinessObjects) - Conversion from Desktop In...

DeskI is not back... but here is something that will help you to move to BI 4



改訂履歴

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SAP BusinessObjects Web Intelligence バージョン3.1から4.1へのセキュリティ権限の移行

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対象製品

  • SAP BusinessObjects Web Intelligence 4.1 SP4

 


対象読者

  • SAPコンサルタント
  • SAPハードウェアパートナー
  • SAPご使用中のお客様(管理者、レポート作成者、ドキュメント移行担当者)




 

1 この文書について


この文書はSAP Community Network掲載のホワイトペーパー『How Security Rights are Migrated between 3.x and 4.0.3 Whitepaper』の記述を参考に、Web Intelligenceバージョン3.1とバージョン4.1のセキュリティ権限の比較、および移行に関する考慮事項についてまとめたものです。

 

 

対象読者

この文書はSAP BusinessObjectsの管理者およびレポート作成者を対象としています。

 

 

本書の内容

バージョン4においてWeb Intelligenceのユーザーインターフェースが刷新されたことに伴い、Web Intelligenceアプリケーションに関連するセキュリティ権限についても変更が行われました。バージョン3.1と比較して名称が変更になった権限、使用されなくなった権限があるため、バージョン4.1環境へWeb Intelligenceドキュメントを移行する際にはセキュリティ設定の修正、定義の見直しが必要となります。

 

この文書では、SAP BusinessObjects Web Intelligenceに関するセキュリティ設定について、バージョン4.1における変更点、およびバージョン3.1からの移行に関する情報について説明します。


 

バージョン4における変更点の概要

ユーザーインターフェースの再設計に伴い、バージョン4で廃止されたセキュリティ権限があります。例えば、バージョン3では「ツールバー」が存在し、ツールバーの表示/非表示をセキュリティ権限により制御することができますが、バージョン4では「ツールボックス」に置き換えられたため、このセキュリティ権限は削除され、ツールボックスは常時表示されます(ただし、ログオンしたユーザーの権限により、ツールボックス上の一部の機能を無効化することができます)。

また、セントラル管理コンソール(CMC)において、一部の権限の設定に関するメニューの配置が変更されています。詳細については製品マニュアル『SAP BusinessObjects Business Intelligence管理者ガイド』を参照してください。

 

 

2 本文書の構成


2.1 新旧権限名の表記法


この文書では、バージョン3.1および4.1のセキュリティ権限名称を区別しやすいよう、それぞれ下記のスタイルで表記します。


  • バージョン3.1のセキュリティ権限名称の表記

       バージョン3.1のセキュリティ権限名称は「SQLの表示」のように太字で表します。

  • バージョン4.1のセキュリティ権限名称の表記

       バージョン4.1のセキュリティ権限名称は「クエリスクリプト - 表示を有効にする (SQL、MDX...)」のように下線付き太字で表します。

 

(表記例)

「SQLの表示」の新しい名称は「クエリスクリプト - 表示を有効にする (SQL、MDX...)」です。


 

2.2 Web Intelligenceインターフェースの名称


この文書では、Web Intelligenceで利用可能な3種類のインターフェースについて、それぞれ以下のように表記します。

  • リッチインターネットアプリケーション

        Javaランタイムを使用するインターフェースです。バージョン3.1では「Javaレポートパネル」とも呼ばれています。

  • Webインターフェース

        バージョン3.1では「DTHMLレポートパネル」とも呼ばれています。

  • リッチクライアント

        Windowsデスクトップアプリケーションを使用するインターフェースです。

 

 

 

 

3 Web Intelligenceアプリケーション権限に関する変更点


このセクションではWeb Intelligenceのアプリケーション権限について、バージョン3.1とバージョン4.1との差異を説明します。


 

3.1 バージョン4.1で廃止された権限


下表はバージョン4.1で使用されなくなった権限の一覧です。

カスタムアクセスレベルなど、これらのアクセス権を含むオブジェクトをバージョン3.1からバージョン4.1へ移行する場合、該当する権限がバージョン4.1に存在しないため、これらの権限は無効化されます。

 

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3.2 バージョン4.1で変更された権限



3.2.1 Webインターフェース固有権限の汎用化


バージョン3.1でWebインターフェース(DHTMLインターフェース)固有のものとされていた権限は、バージョン4.1ではWeb Intelligenceの3種類のインターフェース共通の権限へと変更されました。変更が行われた権限について、バージョン3.1とバージョン4.1との対比を下表にまとめています。

 

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バージョン3.1環境においてWebインターフェースに関するこれらの権限がユーザーに対して許可/拒否されている場合、バージョン4.1においても該当する権限がユーザーに許可/拒否されます。さらに、これらの権限設定はWebインターフェースだけでなく、リッチインターネットアプリケーションおよびリッチクライアントにも適用されます。

ただし、例えばバージョン3.1において「Javaレポートパネルの有効化」が許可されていない場合は、バージョン4.1環境においてもリッチインターネットアプリケーションの使用は許可されません。そのようなケースでは、上の表の権限もリッチインターネットアプリケーションに対して暗黙的にすべて拒否に設定されます。




 

 

3.2.2 権限名称の変更


下表はバージョン4.1で名称が変更されたセキュリティ権限の一覧です。

 

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3.3 バージョン4.1で追加された権限


バージョン4.1ではいくつかの権限が追加されています。下表は追加された権限およびその説明をまとめたものです。

 

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4 Web Intelligenceドキュメント権限に関する変更点


このセクションではWeb Intelligenceドキュメントに対するコンテンツ権限について、バージョン3.1とバージョン4.1との差異を説明します。



 

4.1 バージョン4.1で廃止された権限


以下の権限はバージョン4.1では使用されなくなりました。


  • オブジェクトに関連するファイルをダウンロード

 

 

4.2 バージョン4.1で追加された権限


Web Intelligenceの特定の権限として、以下の権限がバージョン4.1で追加されました。


  • CSV として保存 (所有者の権限)
  • Excel またはテキストとして保存 (所有者の権限)
  • PDF として保存 (所有者の権限)
  • SQL の表示 (所有者の権限)
  • クエリの編集 (所有者の権限)
  • レポートのデータをエクスポートする (所有者の権限)
  • レポートのデータを最新表示する (所有者の権限)
  • 値の一覧の使用 (所有者の権限)
  • 値の一覧の最新表示 (所有者の権限)

 

また、Web Intelligenceの一般的な権限として、以下の権限がバージョン4.1で追加されました。


  • オブジェクトの翻訳
  • ユーザが所有するオブジェクトの翻訳
  • ドキュメントのコメント
  • ユーザが所有するドキュメントのコメント
  • ドキュメントのコメントを表示
  • ユーザが所有するドキュメントのコメントを表示

 

 

 

 

 

 

5 バージョン3.1からバージョン4.1への移行に関する考慮事項



5.1 BI OnDemand関連の権限を設定している場合の注意点


以下の2つの権限はバージョン3.1 SP4で追加されましたが、バージョン4.0.3では欠落しています。

  • このユーザーに対して BI OnDemand からのインポートを無効にします
  • このユーザーに対して BI OnDemand へのエクスポートを無効にします


このため、バージョン3.1 SP4環境でこれらの権限を設定している場合、移行ターゲットとして必ずバージョン4.0 SP4(4.0.4)以降を使用するよう注意してください。


なお、上記の権限はバージョン4.1 SP4では以下の名称で再度追加されています。


  • このユーザの BI OnDemand からのインポートを無効にする
  • このユーザの BI OnDemand へのエクスポートを無効にする

 

 

 

5.2 バージョン4.1で廃止対象となっている権限を含むオブジェクトの移行


バージョン4.1で廃止されている権限をバージョン3.1のセキュリティ設定で使用している場合、それらのオブジェクトのセキュリティ設定をバージョン4.1環境で確認すると、「不明なアクセス権」と表示されることがあります。

この事象は仕様により起こるものであり、詳細および解決方法はKBA#1592113としてサポートサイトに公開されています。




5.3 レポートフィルタ操作に関連するアプリケーション権限の確認


バージョン4.1では、ドリル、入力制御やレポートフィルタなどに関連する操作を制御する権限として、以下の2つが新たに追加されています:

 

  • レポーティング - 入力コントロールの作成と編集
  • レポーティング - 書式設定を有効にする


バージョン3.1からの移行完了後はこれらの権限は「許可」に設定されています。バージョン4.1環境においてユーザーに適切な権限付与が行われるよう設定を確認してください。

 

 

 

5.4 「デザイン」ボタンの表示制御


「3.3 バージョン4.1で追加された権限」で説明したとおり、バージョン4.1のWeb Intelligenceレポート上でドリルやフィルタなど対話的な分析を行いたいユーザーには、アプリケーション権限「レポーティング - 書式設定を有効にする」を付与する必要があります。しかしながら、この権限はレポートの書式変更にも関連しており、この権限を付与することによってWeb Intelligenceインターフェース上の「デザイン」ボタンの使用がユーザーに許可されます。

 

例えば、ドリルやフィルタ操作を許可する一方で、レポートの体裁や書式変更をユーザーに行わせたくない場合は、セキュリティ設定の調整やインターフェースのカスタマイズによる工夫が必要です。


実装案の1つは 『KBA#2058429 - How to disable Design button for reports only in public folders and leave it available for the reports in user Favorites.』にて説明されている方法です。

この案は「デザイン」ボタンの使用可否を制御することよりも、パブリックフォルダ内のレポートを変更から保護することを目的としており、Web Intelligenceアプリケーション権限「レポーティング - 書式設定を有効にする」を「許可」に設定すると同時に、パブリックフォルダのユーザーセキュリティとしてWeb Intelligenceドキュメントのコンテンツ権限「オブジェクトを編集する」を「拒否」に設定することにより実装します。


もう1つの実装案は『KBA# - How to grant filtering functionality for Web Intelligence reports without enabling the Design application mode?』にて説明されている方法です。

これは特定のユーザーグループについてWeb Intelligenceインターフェースから「デザイン」ボタンを非表示にする方法で、バージョン4.1から利用可能な「カスタマイゼーション」機能を利用したものです。


各案の詳細についてはそれぞれのKBAを参照してください。



 

5.5 インターフェースの使用許可について


Web Intelligenceアプリケーション権限の設定により使用を許可するインターフェースを制限する場合は、適切なインターフェースが呼び出されるよう、BI起動パッドの個人設定メニューにてWeb Intelligenceの設定を確認してください。




5.6 アプリケーション権限「レポーティング - 式および変数の作成」について


この権限はレポート内での式の記述および変数の作成を制御します。この権限の付与は式エディタや変数作成メニューの使用だけではなく、関連するその他のメニューの使用にも影響を及ぼすことに注意してください。

この権限を「拒否」に設定した場合、以下のメニューおよび機能が無効化されます:


  • 式ツールバー
  • 空白セル、セクション、ブロックにおける「式の編集」メニュー
  • オブジェクトの書式設定における「式がTrueの場合に非表示」オプション
  • 変数の新規作成メニュー
  • 書式設定ルール内の式エディタ

 

 

付録. Web Intelligenceに関する権限の一覧


下表はWeb Intelligenceのアプリケーション権限の一覧です。

 

1.png

 


下表はWeb Intelligenceドキュメントのコンテンツ権限の一覧です。

 

1.png

 

 

 

 

 

 

 

本書のいかなる部分も SAP SE の明示的許可なしに、いかなる形式、目的を問わず、複写、または送信することを禁じます。本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。

SAP SEがライセンス、またはその頒布業者が頒布するソフトウェア製品には、他のソフトウェア会社の専有ソフトウェアコンポーネントが含まれています。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。

これらの文書は SAP SE およびその関連会社(「SAP グループ」)が情報提供のためにのみ提供するもので、いかなる種類の表明および保証を伴うものではなく、SAP グループは文書に関する錯誤又は脱漏等に対する責任を負うものではありません。SAP グループの製品およびサービスに対する唯一の保証は、当該製品およびサービスに伴う明示的保証がある場合に、これに規定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではありません。

SAP、および本書で言及されるその他 SAP の製品およびサービス、ならびにそれらのロゴは、ドイツおよびその他諸国における SAP SE の商標または登録商標です。

商標に関する情報および表示の詳細については、http://www.sap.com/japan/company/legal/copyright/index.epxをご覧ください。

SAPクラウド演習2. バックエンドとフロントエンド並行開発

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演習の目的

UXデザイン・シンキングでアプリ画面のプロトタイプができたら、次はバックエンドとフロントエンドの並行開発です。この演習2では、バックエンドのサービスがまだ完成していない段階で、データモデル定義を使ってアプリ開発し、モックデータを使ってテストします。開発、テストのスムーズな点を体験します。

早い段階でお客様にプロトタイプを見せたり、プリセールスデモでは、モックデータを使って意味あるデータをセットしてデモを実施できます。

1.    EDMX (Entity Data Model)からMaster-Detail Fioriテンプレートを使ってアプリを生成

2.    SAP Web IDE プリビューでテスト実行

3.    ランダムなモックデータ、準備したモックデータでテスト

 

1.   新規プロジェクトを作り、EDMXファイルを指定


SAP Fiori アプリはバックエンドのデータをOData サービスを介して動くデザインです。まだバックエンドのODataサービスができていない段階でも、データ定義のEDMX ファイルを使ってアプリの開発をスタートできます。

 

  • 演習1でブックマークしておいたSAP Web IDE を起動
  • Welcome PageからNew Project from Templateを選択

front1.png

  • 別の方法でメニューからFile à New à Project from Templateでもプロジェクト作成できます
  • テンプレート一覧からSAP Fiori Master Detail Application を選択し、Next

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  • プロジェクト名を入力、例えばMyFirstFioriAppを入力してNext.
  •    EDMX をデータ・ソースに指定

デザイン・シンキング、画面のモックアップができた段階で、データモデルを定義します。そのEntity Data Model file (EDMX) を使って、フロントエンドとバックエンドの並行開発を行います。

openSAP のページからデータモデル定義ファイルをダウンロードします。https://open.sap.com/files/6b0ebe1a-3181-4b20-bb08-3e7ef8c357f7
ZIP
なのでファイルを展開してローカル保存しておきます。

New Projectウィザードのステップ3. Data Connection File Systemソースを選択し“schema_file_salesorder.edmx” を読み込みます。Nextで次へ。

front3.png 

  • ステップ4 Template Customization でテンプレートとデータ項目のマッピングを行います。

front4.png  

Note:Project Namespace では、ルールを決めておくと管理がし易くなります。

  • スクロールダウンしてDetail Sectionも同様にテンプレートとデータ項目のマッピングを行います。

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  • Nextで次へ
  • Finishでプログラムコードが生成されます。
  • EDMX 定義を元にアプリが生成されました。


2.   モックデータを使ってアプリをテスト


バックエンドのOData サービスがまだ完成していないので、アプリをテストすることができません。SAP Web IDE には便利な機能、モックデータでアプリを起動するオプションがあります。SAP Web IDEがランダムにデータを生成して、ランダムデータでテストできます。また、JSON ファイルからテストデータを読み込む事もできます。開発者にとってはうれしい機能です。

まずは、ランダムデータでアプリのテストをしてみましょう。

  • プロジェクトフォルダでindex.htmlを選択
  • メニューからRun àでテストプリビュー画面が表示されます。

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  • 左の伝票一覧から伝票選択すると、右側に詳細が表示されます。

  front7.png

  Note

  • 別の方法でもできます。index.html で右ボタンRun -> Run with Mock Data


3. 意味のあるモックデータの作成

  

ランダムデータでアプリの動作テストは出来るのですが、意味のあるデータを利用ユーザに見てもらってフィードバックを得る事が重要です。SAP Web IDE ではモックデータをマニュアルで編集できる機能があり、JSON ファイルを作成できます。

  • プロジェクトファイルからmodelフォルダを展開
  • metadata.xmlで右クリック、Edit Mock Data

front8.png 

  • Add Rowを選択して1行テストデータを入力します。


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  • モックデータの入力が終わったらOK.

 

  • modelフォルダの下にモックデータファイルSOHeader.jsonが作成されます。

   front10.png

  • index.htmlで右クリックしてRun -> Run with Mock Data

   front11.png

  • モックデータでテストできる事を確認

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SAPクラウド演習3. 標準アプリの拡張

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演習の目的

SAP導入企業はカスタム項目を追加するなど、バックエンドERPを拡張して使っています。SAP Fiori においても、それらの追加項目を表示したいという要件が当然でてきます。

そんな時に、アプリのソースコードを丸ごとコピーして変更したら、後のメンテナンスが大変です。標準コードのバク修正があったり、新しいバージョンで新機能が追加されたりします。バックエンド側にEXITBADIの拡張機能がありますが、同じような概念をフロントエンド側の SAPUI5に持ってきたのが、SAPUI5 拡張ポイントです。

拡張は差分だけの開発で、実行時に標準コードとマージされて実行されます。利用パターンとしては以下が考えられます。

  • SAP標準アプリをカスタマープロジェクトで拡張
  • 本社カスタムアプリを標準として、海外支社で拡張利用
  • パートナー企業がパッケージアプリを開発し、カスタマープロジェクトで拡張


この演習3では以下を学びます。

  1. SAP Fiori リファレンスアプリを使ってサンプルプロジェクトを作成します。これらサンプルは本稼働で使われるレベルの機能を持っています。実プロジェクトに近いサンプルアプリで拡張を体験できます。
  2. 拡張プロジェクトの作成
  3. ビュー拡張を実装
  4. SAP Web IDE の拡張ウィンドウから不必要なボタンを非表示
  5. 詳細ビューの拡張ポイントを実装


この拡張ではComponent.js が重要な役割を担います。各章でComponent.js のコードを参照してみてください。

1.   サンプルプロジェクトの作成

SAP Fiori リファレンスアプリを元にサンプルプロジェクトを作成します。SAP Web IDEで提供されているサンプルの中からPurchase Order Approval app を選択します。

Note: 過去のバージョンでサンプルプロジェクトを作成した事がある場合は、古いプロジェクトを削除して、新規にプロジェクトを作り直してください。


1.1. 演習1で登録したブックマークからSAP Web IDE を起動

1.2. メニューからFile à New à Project from Sample Application

ref1.png  

1.3. Approve Purchase Ordersを選択しNext.

ref2.png

1.4. ライセンス文面に同意してFinish.

1.5. サンプルプロジェクトnw.epm.refapps.ext.po.apvが作成されました。

  • viewフォルダにはSAPUI5 のビュー
  • modelフォルダにはモックデータ
  • localIndex.htmlがアプリ起動の入り口です


1.6.       Purchase Order Approval アプリをアプリプリビューでテストします。localIndex.htmlから右ボタン、または、メニューからRun à Run with Mock Data

ref3.png  

Note: SAP Fiori リファレンスアプリはモックデータで動くようになっています。バックエンドサービスとのデータバインディングはされていません。

ref4.png

これがSAP Fiori の標準アプリと思ってください。これから、お客さんの要件に応じて標準アプリを拡張していきます。実プロジェクトでは、標準アプリはバックエンドのGateway サーバーに格納されているのでインポートしてから拡張します。


Note: 拡張では標準のコードを変更することはありません。モディファイではなく、差分のみの拡張開発です。この拡張は、パッケージビジネスや、クラウドで企業ごとに別画面を提供する時に重要な仕組みになります。


2.   拡張プロジェクトの作成

標準アプリを拡張する場合は、差分開発の拡張プロジェクトを作成します。

2.1. メニューからFile à New à Extension Projectを選択するとNew Extension Projectウィザードがスタートします。

ref5.png

2.2. Workspace…ボタンを選択し、親のプロジェクトnw.epm.refapps.ext.po.apvを指定します。


2.3. 他のフィールドはデフォルトのままでNextFinishでウィザードを終了します。

2.4.作成された拡張プロジェクトnw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionを展開して親プロジェクトのnw.epm.refapps.ext.po.apv と比べてください。拡張プロジェクトは差分開発のため親プロジェクトよりも少ないファイルで構成されています。

ref6.png

2.5. nw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionプロジェクトからlocalindex.htmlを選択

2.6.       メニューからRun à Run with Mock Dataでアプリプリビューでテストします。今は拡張アプリを起動しましたが、まだ何も拡張していないので親アプリがそのままロードされます。

3.   ビュー拡張ポイントに購買発注承認依頼のコメント表示を追加

最初の拡張演習は、以下のように発注伝票承認依頼のコメントを表示させます。

ref7.png  

3.1. プロジェクトフォルダからnw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionで右クリックNew à Extension

ref8.png  

3.2. 現在の拡張プロジェクトの場所/nw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionを確認して、Next

ref9.png  

3.3. ウィザード、ステップ2Extend View/Fragmentを選択しNext

   ref10.png

3.4. 以下の2つを選択

  • View/Fragment: S3_PurchaseOrderDetails
  • Extension Point: extensionAfterObjectHeader

ref11.png  

3.5. Next

3.6. Finishでウィザード終了

ウィザードが終了すると、viewフォルダに新規のfragment.xml が作成されます。このファイルに拡張コードを追加します。

3.7. 拡張プロジェクトnw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionを確認し、viewフォルダからfragment.xml を開きます。S3_PurchaseOrderDetails_extensionAfterObjectHeaderCustom.fragment.xml


3.8.       以下のコードを追加します。

 

<form:SimpleForm       xmlns:form="sap.ui.layout.form" title="Note" layout="ResponsiveGridLayout" minWidth="1024" maxContainerCols="2" class="nwEpmRefappsExtPoApvControlLayout" labelSpanL="3" labelSpanM="3" emptySpanL="5" emptySpanM="5" columnsL="1" columnsM="1">

          <Label xmlns="sap.m" text="Please approve purchase order"/>

          <Text xmlns="sap.m" text="{POId}"/>

</form:SimpleForm>

 

ref12.png

3.9. Save


3.10.    Component.jsのファイルを開きます。sap.ui.viewExtensionsという名前でS3ビューの拡張が管理されています。

ref13.png  

  注意:Component.jsはマニュアルで変更しないでください。SAPUI5で拡張の仕組みがどのように管理されているか理解するためにこのファイルを開きました。


3.11. nw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionの拡張プロジェクトからlocalindex.htmlを選択


3.12. メニューからRun à Run with Mock Dataでテスト。拡張したNote セクションが表示されている事を確認。

アプリプリビュー画面からRefreshで再読み込みもできます。

ref14.png

4.   拡張画面で不必要なボタンを非表示

標準アプリのフル機能は必要ないので非表示にして画面をシンプルにしたいという要件はよくあるケースです。上の画面の右下のボタンを隠します。

4.1. nw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionの拡張プロジェクトを確認して、選択

4.2. メニューから Tools à Extensibility Pane with Mock Dataで拡張画面を表示します。これから右下にあるShare ボタンを隠すステップを学びます。

ref15.png  

4.3. 画面を拡張する場合はPreview ModeからExtensibility Modeへ切り替えます

  ref16.png

4.4. 右下のShare ボタンを選択すると、右側のOutline 画面が更新されます。


4.5. btnShareのノードで右クリックしてHide Controlを選択、Yes で変更を確認。

  ref17.png

4.6. ボタンが非表示になった事を確認

  ref18.png

4.7. 右上の  ボタンで拡張画面をクローズして、Component.jsを再度見てみましょう。新しい拡張  sap.ui.viewModificationsが追加されています。

  ref19.png

  注意:Component.jsはマニュアルで変更しないでください。SAPUI5で拡張の仕組みがどのように管理されているか理解するためにこのファイルを開きました。

 

5.   ビュー拡張ポイントで拡張ビューを実装(ウィザード使わない場合)

最後の拡張演習は通貨コードを画面に追加します。今度はウィザードを使わずに拡張画面から行います。以下のようにビューを拡張します。

ref20.png 

5.1. nw.epm.refapps.ext.po.apvExtension拡張プロジェクトを確認して選択

5.2. メニューからTools à Extensibility Pane with Mock Dataで拡張画面を表示

  ref21.png

5.3. General Information ブロック下の拡張ポイントを探すには右側のOutline 画面からShow extensible elementsで表示させます。

5.4. Outline画面でView -> S3_PurchaseOrderDetails -> detailsPage

5.5. 拡張ポイントextensionAfterFormで右クリックしてExtend

  ref22.png

5.6. 確認画面でOK

 

5.7. コードを編集するには拡張ポイントextensionAfterFormが選択されている事を確認して、一番下にあるボタンGo to Code -> Extension Codeでコード・エディタへジャンプ

  ref23.png

 

5.8. fragment.xmlに以下のコードを追加 (S3_PurchaseOrderDetails_extensionAfterFormCustom.fragment.xml)

 

<IconTabBar>

  <items>

    <IconTabFilter

id="ZiconTabFilter"

icon="sap-icon://hint">

             <form:SimpleForm xmlns:form="sap.ui.layout.form" title="" layout="ResponsiveGridLayout" minWidth="1024" maxContainerCols="2" class="nwEpmRefappsExtPoApvControlLayout" labelSpanL="3" labelSpanM="3" emptySpanL="5" emptySpanM="5" columnsL="1" columnsM="1">

<Label xmlns="sap.m" text="Currency Code"/>

                        <Text xmlns="sap.m" text="{CurrencyCode}"/>

             </form:SimpleForm>

    </IconTabFilter>

  </items>

</IconTabBar>

ref24.png

5.9. Save

5.10.    Component.jsのファイルを開きます。extensionAfterForm部分が追加されています。

  ref25.png

  注意:Component.jsはマニュアルで変更しないでください。SAPUI5で拡張の仕組みがどのように管理されているか理解するためにこのファイルを開きました。

  • nw.epm.refapps.ext.po.apvExtensionの拡張プロジェクトからlocalindex.htmlを選択
  • メニューからRun à Run with Mock Dataでテスト。詳細画面をスクロールダウンするとIconTabBarのコントロールがあり、クリックすると追加した通貨コードが表示/非表示されます。


6.    アプリプリビュー画面からRefreshで再読み込みもできます。

  ref26.png

  この演習では、標準のコードをモディファイすることなく、拡張で差分開発できる事を体験しました。標準コードがバージョンアップされても、修正のコードが更新されても、拡張部分はそのままでアプリが動くのでメンテナンスコストを抑える事ができます。


SAP BusinessObjects Web Intelligence 4.1 計算エンジンに関する変更点

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1 この文書について

 

この文書は SAP Community Network 掲載の SAP BI Upgrade Series『SAP BusinessObjects Web Intelligence 4.1: Calculation Engine Changes』を日本語化した文書です。

原文は Web Intelligence の製品責任者である Pierr Saurel(ピエール・ソーレル)によって執筆されました。

 

製品バージョンの変遷に伴い、Web Intelligence の計算エンジンに対していくつかの不具合修正や仕様変更が行われています。この文書では Web Intelligence バージョンXI R2 SP3 と SP6、XI 3.0、XI 3.1 および 4.1 について、計算エンジンの変更点を説明し、新旧の計算エンジンの挙動を比較します。またアップグレード作業に関する有用な情報として、一部の仕様変更点について、変更前の挙動を維持するための対応策を説明します。






2 バージョンXI 3.0における変更点

 

この章では Web Intelligence XI 3.0 に含まれている計算エンジンの変更点について説明します。


 

2.1 メジャーを使用した条件式を含むWhere演算子の使用

 

XI 3.0 以前のバージョンでは、Where 演算子はディメンションや詳細オブジェクトを使用した条件式についてのみ正しく機能していました。メジャーを使用した条件式も記述することはできましたが、正しい結果が得られない場合がありました。

 

バージョン XI 3.0 では、Where 演算子はメジャーを使用した条件式についても正しく機能するようになりました。


 

2.2 If 関数を使用した値の集計結果

 

バージョン XI R2 では、If関数の戻り値に対する集計は、式をセルに直接記述する場合と変数に記述する場合とによって異なる結果が返されていましたが、バージョン XI 3.0 ではいずれの場合も同じ結果が得られるようになりました。

 

例えば、「重複行は集計しない」オプションをオフ(デフォルト)に設定したテーブルをバージョン XI R2 で作成し、以下の式によって得られる値を Sum 関数によって集計するとき:


          =if([Year]="2002";1;0)

 

 

上記の式を記述したセル値の集計結果は、レポート上のテーブルに表示されている値の合計である「3」を返します。一方、同じ式を定義した変数「MyVarIf」を使用した場合には、クエリーに含まれるデータの合計値である「34」が返されます。

 

1.png

 

バージョン XI 3.0 においてこの動作が修正され、式をセルに直接記述する場合と変数に記述する場合のいずれにおいても同一の計算結果が得られるようになりました。

 

1.png

 

 

2.3 セクションによる積算計算のリセット

 

XI R2 SP3 以前のバージョンでは、セクションごとに積算計算が自動的にリセットされていました。

SP3 以降では、セクションによる自動的な積算計算のリセットが行われなくなり、セクション値インスタンスのブロックにおける最初のセルの積算計算は、直前のセクション値インスタンスのブロックにおける最後のセルの値に基づいて行われるようになりました。

 

以下は XI R2 SP3 以前のバージョンにおける積算計算実行例です。

積算合計値は「Year」セクションによってリセットされており、2005 年の積算合計値(太枠セル)は、2004 の積算合計値から独立して算出されています。

 

Untitled.png

 


同様の計算を SP3 以降で行うと、積算合計値はセクションをまたがって算出されるため、2005 年の積算合計値は 2004 年の積算合計値を引き継いでいます。


 

Untitled.png

 

仕様変更前の動作を維持するための Tips

 

以前のバージョンと同様の動作を維持するためには、積算計算の関数にリセットパラメーターとしてディメンションを明示的に指定します。

以下の記述例では [Sales Revenue] の積算集計が [State] ディメンションによってリセットされます。


          =RunningSum([Sales Revenue];([State]))

 

 

また BI 4.1 SP03 以降では、式自動書き換えソリューションを使用することによって、従来バージョンと同様の動作を実装した式への自動変更が可能となっています。このソリューションにより自動変更された式では、リセットディメンションの指定に代わり、Section キーワードが使用されます。


                       

          =RunningSum([Sales Revenue];Section)


 

ただし、式自動書き換えソリューションによる自動変更は、XI R2 SP5 FP9 以前のバージョンを使用して作成されたドキュメントに対してのみ行われます。

詳細は「7. 式自動書き換えソリューション」を参照してください。






3 バージョン XI 3.1 における変更点

 

この章では Web Intelligence XI 3.1 に含まれている計算エンジンの変更点について説明します。


 

3.1 LastDayOfWeek 関数の起点日

 

日付と時刻の表記に関する国際規格である ISO8601 への準拠、および DayNumberOfWeek 関数との動作の一貫性を考慮し、LastDayOfWeek 関数は月曜日を週の最初の日とするよう、仕様変更されました。

 

例えば以下の式をバージョン XI R2 で実行した場合、結果は「2005年5月14日(土曜日)」となる一方、バージョン XI 3.1での実行結果は「2005年5月15日(日曜日)」となります。

 

          =LastDayOfWeek(todate("05/11/2005";"MM/dd/yyyy"))

 

 

仕様変更前の動作を維持するためのTips

バージョン XI 3.1 以前の動作を維持したい場合は RelativeDate 関数を使用します。

例えば以下のような式を記述することにより、バージョン XI R2 と同じく「2005年5月14日(土曜日)」という実行結果を得ることができます。


        =RelativeDate(LastDayOfWeek(todate("05/11/2005";"MM/dd/yyyy")),-1)

 

 

 

 

3.2 クロステーブル内での Previous 関数の動作

 

XI 3.1 以前のバージョンでは、クロステーブルで Previous 関数を使用すると、行内の最終列の値が次の行の先頭列の値として持ち越されます。行の最終列と次行の先頭列は何の関連も持たないケースが多いため、この動作は混乱を招くことがありました。

例えば以下のクロステーブルでは、前年の値を取得するために Previous 関数を使用しています。フランスとアメリカのデータには実際には何の関連性もありませんが、アメリカの行の先頭列にフランスの行の最終列の値が返されています。

 

Untitled.png

 

 

バージョン XI 3.1 で同様のレポートを実行した場合、Previous 関数はクロステーブルの各行の先頭列には何も値を返しません。このため、2004 年度の前年の値はいずれの行においても Null となります。

 

Untitled.png

 

なお、この仕様変更は COL キーワードを付加した Previous 関数の使用についても適用され、列の最後の値は次列の最初の値として持ち越されることはありません。






4 バージョン XI R2 SP3における変更点:互換性のないディメンションを使用したメジャーの計算

 

この章では Web Intelligence XI R2 SP3 に含まれている計算エンジンの変更点について説明します。

なお、この仕様変更はバージョン XI 3.1 にも含まれています。

 

 

XI R2 SP03 以前のバージョンでは、テーブルのセクションヘッダに無効なディメンションが含まれている場合、メジャーは Null 値を返します。

例えば、互換性のないディメンション [Year] と [Country] を使用した以下のテーブルでは、[Revenue] の値は表示されません。

 

Untitled.png


XI R2 SP03 以降のバージョンで同様のレポートを実行すると、互換性のないディメンションは無視され、有効なディメンションのみを使って計算されたメジャー値が返されます。

例えば、[Year] と [Country] に互換性がない場合でも、 [Country] ごとの [Revenue] が計算されます。

 

Untitled.png






5 バージョン XI R2 SP6 における変更点:結合ディメンション内のディメンションを使用した集計

 

この章では Web Intelligence XI R2 SP6 に含まれている計算エンジンの変更点について説明します。

なお、この仕様変更はバージョン XI 3.1 SP2 にも含まれています。

 

 

XI R2 SP06 以前のバージョンでは、結合ディメンションの元になっているディメンションを使用した集計を行うとき、テーブルボディ上では正しい計算結果を得ることができませんでした(ただし、関連ディメンションがテーブルに含まれる場合や、独立セル上で集計を行う場合は正しい結果が返されます)。

 

例えば 2 つのクエリーの [Resort] ディメンションを結合したディメンションが定義されているとき、count 関数を使用してクエリー1およびクエリー 2 の各 [Resort] ディメンション値の個数を個別に取得しようとしても、結合ディメンションに関する値の個数しか返されません。

 

1.png

 

XI R2 SP06 以降のバージョンではこの動作が修正され、結合ディメンションの元となるディメンションを使用した集計結果をテーブルボディ上にも表示することができるようになりました。

 

1.png






6 バージョン 4.1 における変更点

 

この章では Web Intelligence 4.1 に含まれている計算エンジンの変更点について説明します。

なお、バージョン 4.1 は XI 3.x の各種修正および仕様変更を含んでいます。


 

6.1 Where 演算子に関する変更点

 

6.1.1 ディメンションを使用した条件式を含む Where 演算子

 

以前のバージョンでは、Where 演算子に含まれる条件式にディメンションが使用されている場合、そのディメンションがコンテキストに誤って追加されていました。この動作はバージョン  4.1 で修正され、ディメンションは条件評価にのみ使用されるようになりました。

例えば、ディメンション [Quarter] を含むテーブル内で以下の式を使用する場合、バージョン 4.1 では [Quarter] ディメンションに依存することなく条件式が評価されます([Quarter] の各値について同じ結果が返されます)。

 

          =[Revenue] Where (DataProviderType(DataProvider([Quarter]))="Universe")

 



仕様変更前の動作を維持するための Tips

4.1 以前のバージョン同様にディメンションコンテキストを使用した集計を行いたい場合は、以下のような式により実装することができます。 

                      

          =[Revenue] ForAll([Quarter]) Where (DataProviderType(DataProvider([Quarter]))="Universe")

 

 

また BI 4.1 SP03 以降では、式自動書き換えソリューションを使用することによって、従来バージョンと同様の動作を実装した式への自動変更が可能となっています。このソリューションにより自動変更された式では、Where演算子のディメンションコンテキストが有効になるよう、アドホックパラメーターが追加されます。

 

          =[Revenue] Where (DataProviderType(DataProvider([Quarter]))="Universe";[Quarter])

 

 

なお、BI 4.1 SP03 の式自動書き換えソリューションによる自動変更は、以下のバージョンを使用して作成されたドキュメントに対して適用されます:

    • XIR2 のすべてのリリース
    • XI3.0 のすべてのリリース
    • XI3.1 SP01 RTM およびすべてのFP
    • XI3.1 SP02 RTM およびすべてのFP
    • XI3.1 SP03 RTM
    • XI3.1 SP04 RTM
    • XI3.1 SP05 RTM
    • BI4.0 SP01 RTM およびすべてのパッチ
    • BI4.0 SP02 RTM およびすべてのパッチ
    • BI4.0 SP03 RTM およびすべてのパッチ
    • BI4.0 SP04 RTM およびすべてのパッチ

 

 

 

6.1.2 メジャー集計コンテキスト修飾子と Where 演算子の関係

メジャーやコンテキスト修飾子を使用する式に対して、Where 演算子を含むディメンションの条件を使用した場合、4.1 以前のバージョンでは、Where 条件式で使用しているディメンションがメジャーのコンテキスト修飾子に誤って追加されていました。

 

例えば、以下のような式を定義した場合:

 

          =集計関数([メジャー] ForAll([ディメンション1])) Where ([ディメンション2]="条件値")

 

 

4.1 以前のバージョンでは、実行時にメジャーのディメンションコンテキストに [ディメンション2] が不必要に追加され、あたかも以下の式を記述したかのように処理されていました。

 

               =集計関数([メジャー] ForAll([ディメンション1];[ディメンション2])) Where ([ディメンション2]="条件値")

 


バージョン 4.1 ではこの動作が修正され、記述したとおりに式が処理されます。

 

 

 

6.1.3 集計式に対する Where 演算子の適用順序

 

Where 演算子を使用したディメンション条件式を集計関数の外側に定義した場合、4.1 以前のバージョンでは、集計関数による計算が行われる前に Where 条件が誤って適用されていました。

 

例えば、以下のような式を定義した場合:

 

          =集計関数([メジャー]) Where ([ディメンション]="条件値")

 

4.1以前のバージョンでは、集計関数による計算が行われる前にWhere ( [ディメンション]=“条件値“) がメジャーに適用されていました。

 

バージョン4.1ではこの動作が修正され、集メジャーに適用した後にWhere演算子による条件式が適用されます。

 

 

仕様変更前の動作を維持するためのTips

下記のように Where 演算子による条件式を集計関数の()内に含めることにより、バージョン 4.1 以前と同様の動作を実装することができます。

    

          =集計関数([メジャー] Where ([ディメンション]="条件値"))

 

 

6.1.4 ディメンションのコンテキスト修飾子と Where 演算子の関係

コンテキスト修飾子を使用したディメンションの式に対して、Where 演算子を含むディメンションの条件を組み合わせた場合、4.1 以前のバージョンでは、Where 条件式で使用しているディメンションが誤ってコンテキスト修飾子に追加されていました。

 

例えば、以下のような式を定義した場合:

 

          =[ディメンション1] in ([ディメンション2]) Where ([ディメンション1]="条件値”)

 

 

4.1 以前のバージョンでは、実行時に [ディメンション1] がコンテキスト修飾子に不必要に追加され、あたかも以下の式を記述したかのように処理されていました。

 

         =[ディメンション1] in ([ディメンション2];[ディメンション1]) Where ([ディメンション1]="条件値”)

 

 

バージョン 4.1 ではこの動作が修正され、記述したとおりに式が処理されます。

 

仕様変更前の動作を維持するためのTips

下記のようにWhere演算子とコンテキスト修飾子の順序を入れ替えることにより、バージョン4.1以前と同様の動作を実装することができます。

 

           =[ディメンション1] Where ([ディメンション1]="条件値") in ([ディメンション2])

 

 

 

 

6.2 結合オブジェクト

 

6.2.1 結合オブジェクトに含まれる個別オブジェクトの集計

 

Count、Min、Max といった関数の集計対象として、結合オブジェクトを構成する個別オブジェクト(例えばディメンションオブジェクト [A])を指定した場合、4.1 以前のバージョンでは個別オブジェクト [A] についての集計結果は得られず、結合オブジェクトの値セットを使用した集計処理が行われていました。

 

バージョン 4.1 ではこの動作が修正され、指定したオブジェクト [A] の値セットについて集計が行われるようになりました。

 

 

 

仕様変更前の動作を維持するためのTips

バージョン 4.1 以前と同様の動作を実装したい場合は、集計関数の対象として結合オブジェクトを明示的に指定します。

 

またバージョン 4.1 SP03 パッチ 2 以降では、式自動書き換えソリューションを使用することによって、従来バージョンと同様の動作を実装した式への自動変更が可能となっています。このソリューションにより自動変更された式では、

集計関数の引数として結合オブジェクトを強制的に適用するための関数として「UseMerged」が使用されます。

 

なお、この自動修正機能は XI 3.1 SP3 FP2 以前のバージョンを使用して作成されたドキュメントに対して使用することができます。詳細は「7. 式自動書き換えソリューション」を参照してください。



6.2.2 結合オブジェクトに含まれる個別オブジェクトを使用した変数の集計

集計関数の対象として、結合オブジェクトに含まれる個別オブジェクト(例えばディメンションオブジェクト [A])を参照する変数を指定した場合、4.1 以前のバージョンでは個別オブジェクト [A]  についての集計結果は得られず、結合オブジェクトの値セットを使用した集計処理が行われていました。

 

バージョン 4.1 ではこの動作が修正され、指定したオブジェクト[A]の値セットについて集計が行われるようになりました。

 

仕様変更前の動作を維持するためのTips

バージョン 4.1 以前と同様の動作を実装したい場合は、集計関数の対象として結合オブジェクトを明示的に指定します。

 

 

 

6.3 積算計算

 

 

6.3.1 データの順序

4.1 以前のバージョンでは、クエリー結果セットのデフォルト順序にしたがって積算計算が行われていましたが、バージョン 4.1 ではレポートのテーブルやチャート上の並び順にしたがって計算されます。

 

 

6.3.2 クロステーブル上での積算計算とコンテキストのリセット

クロステーブル上で積算計算を行うとき、デフォルトでは横方向に(各行の列を左から右へ)集計が行われます。

しかしながら、積算計算にリセットディメンションを指定した場合、4.1 以前のバージョンでは誤って縦方向に(各列を先頭行から最終行へ)集計が行われていました。

 

例えば、以下のような式を定義した場合:

 

          =RunningSum([Sales revenue];([State]))

 

 

下図のように積算合計は縦方向に処理されます。

 

Untitled.png


この動作はバージョン 4.1 で修正され、下図のように積算合計は横方向に処理されるようになりました。

 

Untitled.png

 

 

仕様変更前の動作を維持するためのTips

BI 4.1 SP03 以降のバージョンにおいて、それ以前のバージョンと同様の動作を実装したい場合、積算計算関数のパラメーターとして COL 演算子を使用してください。

 

またバージョン 4.1 SP03 パッチ 3 以降では、式自動書き換えソリューションを使用することによって、従来バージョンと同様の動作を実装した式への自動変更が可能となっています。このソリューションにより自動変更された式では、クロステーブル上での積算計算の順序を強制的に縦方向に設定するためのパラメーター「FORCE_COL」が積算計算関数に対して指定されます。

 

なお、式自動書き換えソリューションによる自動変更は、以下のバージョンを使用して作成されたドキュメントに対して適用されます:

 

      • XI 3.xのすべてのバージョン
      • BI 4.0 パッチ 2.20, 2.21
      • BI 4.0 SP5 およびすべてのパッチ
      • BI 4.0 SP06 およびパッチ6.1, 6.2, 6.3, 6.4
      • BI 4.0 SP07
      • BI 4.1
      • BI 4.1 SP1 およびパッチ1.1


詳細は「7. 式自動書き換えソリューション」を参照してください。

 

 

 

 

6.4 日付関数

 

6.4.1 CurrentDate 関数と日付フィールドを含む式の評価に使用するタイムゾーン

式の中で CurrentDate 関数と日付フィールドが使用されるとき、4.1 以前のバージョンでは、協定世界時(UTC)ではなくサーバーの地域設定にしたがったタイムゾーンにより日付データの評価が行われていました。

バージョン 4.1 以降では、UTC を使用して日付データの評価が行われます。

 

 

6.4.2 Week 関数

4.1 以前のバージョンでは、うるう年の最後の日が月曜日の場合、Week 関数は誤った値を返していました(この状況は 28 年ごとに発生します)。

例えば、2012 年 12 月 31 日を引数とした場合、Week 関数は「53」を返します。

バージョン 4.1 ではこの動作が修正され、2012 年 12 月 31 日を引数とした場合、Week 関数は「1」を返します。

 

 

6.4.3 MonthBetween 関数

この関数は 2 つの日付を比較して月数を求めますが、4.1 以前のバージョンでは、開始日付と終了日付が 2 ヶ月にまたがっている場合、終了日付の「日」を表す数字が開始日付の「日」を表す数字よりも大きければ、月数として「1」を返していました。この仕様は終了日付の「日」が 31 日の場合は問題ありませんが、30 日(または29 日や 28 日)の場合には誤った結果を返します。

 

 

例えば、[Day1] が 2008 年 3 月 31 日、[Day2] が 2008 年 4 月 30 日のとき、MonthBetween 関数の実行結果は「0」になってしまいます。

 

          =MonthBetween([Day1];[Day2])

 

 

バージョン 4.1 SP1 以降では、開始日付と終了日付が 2 ヶ月にまたがっているケースで MonthBetween 関数が月数を「1」と返すのは、以下のいずれかの条件に該当する場合に限ります:

  • 終了日付の「日」を表す数字が開始日付の「日」を表す数字と同じ、またはそれより大きい
  • 終了日付の「日」が月末日、かつ開始日付の「日」を表す数字よりも小さい

 

この修正により、上記の例における MonthBetween 関数の実行結果は「1」となります。


 

6.5 NoFilter 関数とコンテキスト修飾子「In Break」の使用

 

4.1 以前のバージョンでは、以下のように NoFilter 関数と拡張構文キーワード「In Break」を同時に使用すると、NoFilter 関数によって無効化されるべきフィルターが誤って適用されていました。

 

          =NoFilter([Sales revenue]) In Break

 

 

バージョン 4.1 以降ではこの動作が修正され、NoFilter 関数によるフィルターの無効化が正しく行われます。

 

 

6.6 順位ディメンションを使用した値の順位付け

 

4.0 SP07 までのバージョンでは、レポートブロック上のデータの順位付けを行うとき、「選択項目別の順位」に指定したディメンションは、そのディメンションがレポートブロック上に存在するかどうかに関わらず考慮され、順位が決定されていました。

 

例えば、メジャー [Quantity sold] についてディメンション [Store name] を基準に上位 2 つのレコードを表示するような順位付けを下図のように定義したとき:

 

Untitled.png

 

レポート上のテーブルは下図のように表示されます。

 

Untitled.png

 

 

このとき、順位付けの基準となっている [Store name] ディメンションをテーブルから削除したとしても、順位付けの結果には影響はありませんでした。

 

Untitled.png

 

バージョン 4.0 SP07 以降ではこの動作が変わり、順位付けの基準ディメンションである [Store name] がテーブルに含まれていない場合、順位プロパティの「選択項目別の順位」オプションが無視され、従来と異なる順位付けの結果が返されるようになりました。

前ページの例の場合、下図のように [Year] および [State] による集計値の上位 2 つのレコードが表示されます。

 

Untitled.png

 

この動作変更は以下のバージョンで起こることが確認されています:

  • バージョン 4.0
    • SP07 パッチ7以降
    • SP08 パッチ3以降
    • SP09パッチ1以降
    • SP10およびすべてのパッチ
    • バージョン4.1
      • SP03およびすべてのパッチ
      • SP04およびすべてのパッチ


      なおバージョン 4.1 SP05 では、バージョン 4.0 SP07 以前と同様の動作により順位付けが行われるよう再度修正を行います(「選択項目別の順位」に指定したディメンションは、そのディメンションがレポートブロック上に存在するかどうかに関わらず考慮される)。

      4.1 SP05 以降において、4.0 SP07 以降と同様の順位付けを実装したい場合は、順位プロパティの「選択項目別の順位」オプションを非選択にします。

       

       

       

       

       

      7 式自動書き換えソリューション


      7.1 式自動書き換えソリューションとは


      バージョン XI R2 や XI 3.x 環境から 4.1 への Web Intelligence ドキュメント移行を支援するため、バージョン 4.1 SP03 以降では新機能「式自動書き換えソリューション」が追加されています。

      このソリューションは、計算エンジンの仕様変更によるドキュメント動作の変化を回避するために、仕様変更以前の動作を維持するように、特定のパターンの式について式の記述を自動的に書き換えます。式の書き換えは、バージョン XI R2 や 3.x 環境から移行したドキュメントを Web Intelligence 4.1 で開いた時に自動的に行われ、ドキュメントの保存により式の変更が完了します。

       

       

      式自動書き換えソリューションは、以前のバージョンからバージョン 4.1 環境へ移行されたドキュメントのうち、以下のパターンに該当する式を含むものについて、デフォルトで利用可能となっています:

      • BI 4.1 SP03
        • ディメンションを使用した条件式を含むWhere演算子
        • 積算計算のセクションによるリセット
        • BI 4.1 SP03 パッチ2
          • 上記の2パターン、および結合オブジェクトに対する集計関数
        • BI 4.1 SP03 パッチ3
          • 上記の3パターン、および列に対する積算計算

         

         

         

        7.2 式自動書き換えソリューションの有効化、無効化、強制適用


        式自動書き換えソリューションは、XMLファイル(Formula_migration_rules.xml)の使用により、有効化、無効化または強制適用することができます。


        この XML ファイルは以下のパスに存在しています:

         

                 (インストールディレクトリ)\(製品バージョン)\(OS)_(プラットフォーム)\config

         

        例えば Windows プラットフォームにデフォルトのインストール・パスで製品を導入した場合、BI サーバー(64ビット)および Web Intelligence リッチ・クライアント(32 ビット)上のファイル・パスはそれぞれ下記のようになります:


        BI サーバー(64 ビット)

         

                 C:\Program Files(x86)\SAP BusinessObjects\SAP BusinessObjects Enterprise XI 4.0\win64_x64\config

         

        Web Intelligenceリッチ・クライアント(32ビット)

         

                    C:\Program Files(x86)\SAP BusinessObjects\SAP BusinessObjects Enterprise XI 4.0\win64_x64\config

         

         

        XML ファイルのデフォルトの記述内容は以下のとおりです:

         

        <Rules enable="true" force="false">

                   <Rule name="ExtractPlainDimFromWhereCond" enable="true" force="false"/>

                   <Rule name="ResetOnSectionForCumulative" enable="true" force="false"/>

                   <Rule name="UseMergeDimInAgg" enable="false" force="false"/>

                   <Rule name="UseColForCumulativeOnXTabBody" enable="true" force="false">

        </Rules>

         

         

        上記の記述における「enable」オプション、「force」オプションの意味はそれぞれ以下のとおりです:

        • enable: このオプションが「true」に設定されている場合、ドキュメント作成に使用された製品バージョンに応じて、適切な式自動書き換えが適用されます。「true」以外の値に設定されている場合は、このオプションは「false」とみなされ、式自動書き換えは適用されません。
        • force:  このオプションが「true」に設定されている場合、いずれの製品バージョンを使用してそのドキュメントが作成されたかに関わらず、式が自動的に書き換えられます。


        XML ファイル内の設定を変更した場合は、その変更を有効にするために BI サーバーまたはWeb Intelligence リッチ・クライアントを再起動する必要があります。



         

        式自動書き換えソリューションに関する詳細情報はKBA#2011281を参照してください。

         

         

         

        本書のいかなる部分も SAP SE の明示的許可なしに、いかなる形式、目的を問わず、複写、または送信することを禁じます。本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。

        SAP SEがライセンス、またはその頒布業者が頒布するソフトウェア製品には、他のソフトウェア会社の専有ソフトウェアコンポーネントが含まれています。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。

        これらの文書は SAP SE およびその関連会社(「SAP グループ」)が情報提供のためにのみ提供するもので、いかなる種類の表明および保証を伴うものではなく、SAP グループは文書に関する錯誤又は脱漏等に対する責任を負うものではありません。SAP グループの製品およびサービスに対する唯一の保証は、当該製品およびサービスに伴う明示的保証がある場合に、これに規定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではありません。

        SAP、および本書で言及されるその他 SAP の製品およびサービス、ならびにそれらのロゴは、ドイツおよびその他諸国における SAP SE の商標または登録商標です。

        商標に関する情報および表示の詳細については、http://www.sap.com/japan/company/legal/copyright/index.epxをご覧ください

        Android StudioでモバイルAndroid SDKの作成

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        この文書はSAP Community Network Wiki 掲載のMobi Android SDKsetup using Android Studioを日本語化した文書です。

        原文はPavan Kowshik Santebidanur Nagaraja(SAP Employee)によって執筆されました。

        2015/2/12

         

         

         

        この文書よりAndroid studioでモバイル Android SDKプロジェクトの作成方法を説明します。SAP on google Play storeに公開されているモバイルアプリケーションのインストールでSDKプロジェクトを作成する方法でございます。

        この文書は下記四つ部分を含みます:

        * Android Studioをインストールします

        *Android Studio SDKプロジェクトを配置します

        *"Side by Side"インストールを有効し、モバイルアプリケーションをAndroid Play Storeに公開するようにプロジェクトを設定します(Mobi Android SDK バージョン 6.1.7以降よりサポートされます)

        *リリースビルドを署名します

         

        Android Studioをインストールします

        (:JDK 7以上のバージョンがAndroid Studio がサポートされます。

        Android Studioは正式な Android 開発環境です.  play storeアプリケーション、SDKアプリケーション  “side by side”インストールは Android studio gradle build system が必要です. Eclipseには該当機能がサポートされません。)

         

        Android Studiohttp://developer.android.com/sdk/index.htmlよりダウンロードできます。

        ダウロードしたAndroid studio Installerをダブルクリックすると、インストールが開始します。
        セキュリティ警告が表示される場合、Yesをクリックしてください。

        1.png

        Nextをクリックしてインストールを続けます。

        2.png

        すべてのコンポーネントを選択してインストールします。
        3.png

        コンポーネントのインストール場所を指定します。 ( 既定パスを推薦します)4.png

        次の画面で“Next”“Install”を選択してインストール続けます。

        ツールバーから“SDK Manager”オプションを選択して下記コンポーネントをインストールします。

        5.png

        インストールは完了したら、SDK Manager Android Studioをクローズします。

         

         

         

        Android StudioSDKプロジェクトを配置します

         

        ファイルSAPBusinessObjectsMobileAndroidLib-X.X.X.zipをダウンロードします

        フォルダSAPBusinessObjectsMobileAndroidLib-X.X.Xに解凍します

        (: zipファイル名は実際にSMPからダウンロードしたファイル名とは違う場合もあります、解凍したフォルダ名も違う場合があります。こちらの名称は例です)

        下記URLよりAndroid support Libraryバージョン19.1をダウンロードします

             https://dl-ssl.google.com/android/repository/support_r19.1.zip

        ダウンロードしたファイルを解凍してから、フォルダsupport/v4からandroid-support-v4.jarを選択します。

        フォルダ SAPBusinessObjectsMobileAndroidLib-X.X.X /libs にペーストします。

        Android Studioを実行します、下記のようなwelcomeメニュ画面が表示され、“Import Non-Android Studio project”オプションを選択してください。


        6.png

        解凍されたフォルダの保存場所に、下記のように最上位レベルフォルダを選択して、OKをクリックします。

        7.png

        プロジェクトのコピー先フォルダを選択して、nextをクリックします。(元のプロジェクトが変更されないようにAndroid studioは完全のコピーファイルを作成します。)

        8.png

        次の画面が表示される際、三つの項目が選択されている状態になりますが、下記のように一番目、二番目をチェックしないように変更して、Finishをクリックしてください。

        9.png

        appフォルダに build.gradleを開き、以下の内容を追加します。

        (注:lintoptionsはタグ“android”のサブ項目、 configurationsは最上位レベルの項目です。下記の画面ショットを参照し、修正箇所を確認してください)

         

        configurations {

              all*.exclude group: 'com.android.support', module: 'support-v4'

            }


            multiDexEnabled true


                  lintOptions {

                      checkReleaseBuilds false     

                  }

                 

                dexOptions {

                    javaMaxHeapSize "4g"

                }


                 task copyNativeLibs(type: Copy) {

                      from(new File(getProjectDir(), 'src/main/java/native')) { include '**/*.so' }

                      into new File(buildDir, 'native')

                  }

         

                  tasks.withType(org.gradle.api.tasks.compile.JavaCompile) {

                      compileTask -> compileTask.dependsOn copyNativeLibs

                  }

         

                  clean.dependsOn 'cleanCopyNativeLibs'

         

                  tasks.withType(com.android.build.gradle.tasks.PackageApplication) {

                      pkgTask ->

                           pkgTask.jniFolders = new HashSet()

                           pkgTask.jniFolders.add(new File(buildDir, 'native'))

                  }

         

        ファイル編集画面の右上にある“Sync now”をクリックしてください。

        10.png

        11.png

        12.png

         

        File->Project Structure->app (Modulesの下)を選択し、タブDependenciesを選択して、右部分の緑色の‘+’ボタンをクリックして、オプション“Library
        Dependency”
        を選択してください。


        ポップアップ画面にオプションplay-services(com.google.android.gms:play-services:6.5.87) を選択してOKをクリックしてください。ProjectStructure画面にもOKをクリックしてください。

        13.png


        プロジェクトの設定はこれで終了です。ツールバーにあるボタンplay button.pngをクリックして、アプリケーションを実行できます。

         

         

        "Side by Side"インストールを有効し、モバイルアプリケーションをAndroid Play Storeに公開するようにプロジェクトを設定します

         

        前述のようにapp下のbuild.gradleファイルをオーペンして、以下の行を追加してから、同じように“Sync now”をクリックしてください。

        productFlavors{

                  <Your-Flavor-Name>{

                      applicationId <Unique-Application-id>

                  }     

            }

        Example-

            productFlavors{

                  sdk{
                      applicationId "com.sdk.mobi"

                  }

            }   

         

        (注:applicationId com.sap.mobiは実際のIDで変更してください)

        14.png

         

        .xmlをオーペンします。(Android->app->manifests)

        15.png

        タグprovider android authority プロパティを上記のapplicationIdに変更してください。

        16.png

        ファイルdefaultSettings.xmlをオーペンして、タグfeature.package.name.defaultの値を上記のapplicationIdに変更してください。

        17.png

        Build->Rebuild Projectを選択してください。

        プロジェクトの設定はこれで終了です。ツールバーにあるボタンplay button.pngをクリックして、アプリケーションを実行できます。

         

         

         

        複数アプリケーションを作成します

        複数product flavorsで複数のアプリケーションが作成できます。タブbuild variantsから違うビルド変数を選択できます。

        前述のよう、AndroidManifest.xml and defaultSettings.xml にあるアプリケーションIDは正しく設定されることは重要です。

        18.png

         

        19.png

         

        リリースビルドを署名します

        タブbuild variant ‘release’を選択して、アプリケーションを署名します。

        20.png

         

         

        下記googleのガイドラインを参照してアプリケーションを署名サインします。http://developer.android.com/tools/publishing/app-signing.html

        してからAPKhttp://developer.android.com/tools/help/zipalign.html

        Google Play Developer Console に申し込みして、APK play storeに公開します。

        SAP Lumira 1.28 最新機能(概要)

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        このページは、以下の英語ページの抄訳です。最新の情報については、英語ページを参照してください。

        What's New in SAP Lumira 1.28 (Summary)

         

         

        みなさん。

        SAP Lumira 1.27 の使い勝手はいかがでしょうか?この製品の持つアジャイルなビジュアライズツールおよびデータ探索のための強力かつ機能群にご満足いただけているとうれしいです。今また、最新の製品であるSAP Lumira 1.28 をみなさんにご紹介できるのを非常にうれしく思います。

         

        革新的かつ機能豊富なSAP Lumira 1.27 と同様に、去る814日に正式リリースされた

        SAP Lumira 1.28 は、みなさんの様々なビジネスシーンにとって、信頼できるデータ検索を効果的かつ効率的に実現するための非常に多くの機能拡張が含まれています。

         

        SAP Lumira 1.28 はお客様やパートナー様からいただいた有益なフィードバックを元に作業を行った成果です。これらのフィードバックは、ビッグデータから部門のローカルデータにいたるまでの様々な企業データからビジネス上のひらめきを得るためのプロセスを最適化するだけでなく、シンプル化を提供し、さらに柔軟性とスピードを実現するためのものです。

         

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        Lumira 1.28 で組み込まれた拡張は、SAP BW からのデータ取得の際のシングルサインオンのオプションからデビジュアライズの際の複数のSAP HANAのオンラインViewをデータバインドする機能、ストーリーを組み立てる際の新しいチャートタイプや拡張されたフィルター機能から、条件によるフォーマット設定やよりよいページ管理にいたるまで多岐に渡っています。

        さらには、Windows 10 OS のサポートに加え、Spark SQL Amazon RedShift などのビッグデータシステムのサポートを加えました。その意味では、SAP Lumira Desktop の主要な機能についてだけでなく、SAP Lumira Server for BI SAP Lumira Server for Team といったサーバーコンポーネントについても、多くの重要な機能を拡張しています。(例:SAP BW を用いたビジュアライゼーションやストーリーを更新する際のインプットパラメータのプロンプト機能)

        SAP Lumira Server 1.28に関連する各種の新機能についての詳細は、私の同僚であるGowda Ramu のブログをご確認ください。(共に英語)

        Whats New in SAP Lumira, server for BI Platform 1.28

        Life Cycle Management of Lumira Content in BI Platform

         

        みなさんのSAP Lumira を最新のものにアップデートしてください。そしてその最新機能とそのメリットを体験してみてください。

         

         

         

        SAP Lumira 1.28 では、ユーザーは作成されたクエリーのSQL文を編集することが出来ます。SQL文を編集する時に、もしも初期のデータセットのフィールド削除もしくは修正された場合には、SAP Lumira はデータマッピング画面を表示して、修正や削除されたフィールドの確認を行うことが可能です。

         

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        SAP Lumira 1.27 で追加された条件によるフォーマット設定が、SAP Lumira 1.28 では、棒チャート、日付/時系列の折れ線チャートおよび円チャートで利用できるようになりました。

         

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        セキュアなケルベロス認証用のプロトコルを用いたWindows ユーザーで信頼された企業のデータソースに対してシームレスなアクセスを実現。

         

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        データセットからのデータエクスポートがより簡単かつ柔軟になりました。全データもしくは選択したデータだけをエクスポートできるようになりました。さらに詳細データだけでなく集計データのエクスポートも可能です。

         

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        SAP Lumira 1.28 のフィルター機能は、よりパワフルになってワイルドカードが利用できるようになりました。たとえば、“_”や“%”を用いることで一文字もしくは複数の文字を指定することが可能になりました。

         

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        新しい2種類のチャートが導入されました。Y軸が一重と二重の複合積み上げ折れ線チャートです。

         

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        クロスタブでは、ディメンションの複数の値によるフォーマッティング、つまり特定の値のフィルターや不要なデータのマスク、ができるようになりました。

         

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        最も多いリクエストからSAP Lumira 1.28に導入されたストーリーでのグローバルフィルターです。これはストーリーをまたいで、全てのページもしくは選択された複数のページに対してフィルターをかける機能です。

         

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        ビックデータシステムのサポートの拡大

         

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        SAP Lumira 1.28 Windows 10 OS をサポートしています さらにSAP Lumira Server for BI Platform/Team へのアクセスのために Windows 10 上のInternet Explorer 11 もサポートされています。

         

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        もっとも待ち望まれていた新機能は、複数のSAP HANA のオンラインviewをまとめてバインドできる機能です。この場合、データはLumira の持つ»veloity Engaine » には格納されず、SAP HANA の中に格納され管理されます。複数のSAP HANA のオンライン view からのデータをバインドして、Lumira でビジュアライズされたチャートは、SAP Lumira 1.28 の中でもっとも強力な機能の一つです。

         

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        全バージョンよりユーザビリティの強化を継続しており、SAP Lumira 1.28ではストーリーの中での順序の入れ替えおよびページの名前の変更に対応しました。

         

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        SAP Lumira ではSAP HANA オンライン View でのカレンダー週ベースの日時階層をサポートしました。

         

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        カウンター計算機能が追加されました。これでディメンジョンの“全てのデータのカウンター”もしくは“個別データのカウンター”を選択することが可能になりました

         

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        カウンター計算機能が追加されました。これでディメンジョンの“全てのデータのカウンター”もしくは“個別データのカウンター”を選択することが可能になりました。


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        信頼できるデータ検索のためのデータソースとしてビッグデータシステムの重要性が飛躍的に大きくなってきています。SAP Lumira 1.28 では主要な拡張として、Hadoop でのファイル作成の最適化機能の拡張やSAP Lumira desktop からOozieでのジョブ監視が出来る機能を拡張しました。

         

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        非常に待ち望まれていた機能として、SAP ユニバースクエリパネルエクステンション(QPE)と呼ばれる、SAP Lumira ビジュアライゼーションやストーリー中でデータをリフレッシュする際のインプットパラメータプロンプトを表示するための機能です。これはSAP Lumira 1.28 から登場した機能で、非常に便利です。

         

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        拡張領域のひとつとして、SAP BWからの取得機能の拡張があります。これらにはデータ取得サマリーおよび自動階層生成機能が含まれます。さらに階層ノード変数を伴った階層フィルターが利用できます。

         

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        SAP Lumira Server for BI Platform / for Team ではSAP BWに対するアクセスの際に、SSOをサポートしました。さらにSAP BWをデータソースとするストーリーやビジュアライゼーションのデータリフレッシュの際のプロンプト機能や、ストーリーのスケジュール機能を利用することが出来ます。

         

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        SAP Lumira Server for BI Platform / for Team で長らく待ち望まれた機能が、SAP HANA オンライン Viewもしくはオフラインデータをサーバー上で照会、変更および保存が出来ることでした。この機能がSAP Lumira 1.28で導入されました。

         

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        最後にSAP Lumira Server for BI Platform / for Team 1.28 ではLumira 文書をSAP BI システムのシステムランドスケープ内で移送することが可能です。

         

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        みなさんがSAP Lumira 1.28 の新機能についてお気に召していただければ幸いです。このすばらしい最新バージョンへのフィードバックをいただけると幸いです。

         

        カルロス

        SAP HANA日本語マニュアル

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        SAPジャパンでHANAのテクニカルエバンジェリストを担当している松舘です。

         

        SAP HANAの日本語のマニュアルをご提供しています。

        ご存知でしたか?

         

        SAP HANA Platform (Core) SPS9

        日本語 (Japanese)

         

        2015/7月にリリースされたSPS10の日本語マニュアルは準備ができ次第掲載します。

        HANAのトレーニング動画をYouTubeに掲載しています。マニュアルだと操作ステップが文字だけでわかりにくいこともありますが、実際の画面の動画で解説されていますので、マニュアルよりわかりやすいです。音声は英語ですが、YouTubeの機能で字幕を表示させると、英語の文字を読むことができます。

        http://www.saphana.com/community/resources/hana-academy

        日本語字幕版も一部提供しています。
        http://www.youtube.com/playlist?list=PLa30ZrX-1P6RLRayqbjY2n4qydjrgjWmk

         

        その他にも日本語での最新情報提供をSAPジャパンブログでも行っておりますので、チェックしてみてくださいね。

        図解インメモリーコンピューティングSAP HANAのテクノロジー解説

        https://www.sap.com/japan/cmp/dg/crm-jp15-3di-sapplit1t1/index.html

        SAP HANAのインメモリー技術をわかりやすく図解しています。(ダウンロードには登録が必要です)

        IoTやビッグデータとの接続性と信頼性を強化したSAP HANAの最新版SPS10
        http://
        www.sapjp.com/blog/archives/12325

        SAP Inside Track Tokyo 2015

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        日本のSCN メンバーの皆様、

         

        SAP Mentor の関原です。

         

        SAP最大のテクノロジーイベント「SAP TechEd Las Vegas 2015」が米ラスベガスにて10月19日より盛大に開催されます。

        日本からの参加者は過去最高だった昨年をさらに上回る人数規模となっており、最新のSAPテクノロジーと全世界から集まる技術者同士の活発なコミュニケーションが展開されます。

         

        このたび、SAP製品の最新リリースの情報やSAP TechEdで発信された注目情報を織り込んだ、
        「SAPテクノロジー最前線 ~ SAP Inside Track Tokyo」をSAPパートナー統括本部の主催にて開催いたします。

        講師はSAP TechEd参加メンバーとし、トピックごとに4日間に分けたナイトセッション形式でディープな情報をお届けします。
        (☆当日参加の方へ抽選で豪華賞品が当たる企画も準備中です!☆)

         

        ご多忙とは存じますが、この機会をご活用いただけますよう、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。


                         記

         

        SAPテクノロジー最前線 ~ SAP Inside Track Tokyo】

         

        ◆日時:2015年11月24日(火)~ 27日(金) 18:30 ~ 20:30 (受付開始:18:15~)

         

        ◆場所:SAPジャパン 本社 セミナールーム

                〒102-8022 東京都千代田区麹町1-6-4 SAPジャパンビル

                http://www.sap.com/japan/about/addresses-sap-japan.html

           【リモート接続】

          自社よりリモート接続でご参加いただけます。

          リモート参加をお申込の方には、セッション前日までにリモート接続の方法をご連絡いたします。

         

        ◆アジェンダ:(予告なく変更する場合がございますのでご了承下さい)

         

        DAY 1 11月24日(火): SAP HANA & Analytics

        SAP HANA 最新情報

        ・アナリティクス最新情報

         

        DAY 2 11月25日(水): Cloud Integration

         ・クラウドインテグレーションシナリオ (HCI、IoT、OData)

         ・クラウドサービス (HCPロードマップ、Cloud Foundry、YaaS (hybris)、マイクロサービス)

        ・クラウドセキュリティー (Cloud Identity、Identity Management、SAP SSO)

         

        DAY 3 11月26日(木): S/4 HANAテクノロジー

        SAP S/4 HANA 拡張性 (Extensibility、Draft Logic、CDS)

        SAP S/4 HANA アナリティクス ( KPIモデラー、Smart Business、CDS)

        SAP S/4 HANA 移行

         

        DAY 4 11月27日(金): UX/Fioriテクノロジー

        UXロードマップ (SAP GUI、Business Client、Portal、SAP Fiori)

        SAP Fiori Cloud Edition (Cloud Portal, Fiori Cloud Edition)

        SAP Web IDE 最新情報

         

        ◆受講対象者: 開発者、システム管理者、コンサルタント、その他技術者の方々

         

        ◆費用:無償

         

        ◆募集人数:50名(定員に達し次第締め切らせていただきます)

         

        ◆スポンサー:

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        ◆お申込方法:

        パートナー企業の皆様は 、SAPパートナーアライアンスデスクよりご案内メールが送付されますので
        SAP Partner University Portalよりお申込みください。

        ユーザ企業、独立コンサルタント、学生、他の方は SAP Inside Track Tokyo 申込みよりお申込みください。


        ◆質問、お問合わせ: コメント欄にてご質問ください。



        Support - On Premise / Cloud ワンストップで

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        SAPサポートの打ち出している方向性として、SAP ERP, NetWeaver、BusinessObjects、Sybase、SuccessFactors、Aribaなど、On Premise、Cloud関係なく、1つの入り口からサポートを受けられて、On Premise-Cloud連携含めて統合的なサポートを目指しますという、One Supportというキーワードで競争力のあるサポートサービスを構築中です。 

          

        そのOne Supportを一歩具体的にしたOne Support Launchpadというワンストップユーザーインターフェースが発表され、これからも日々進化を予定してますので、是非お試しください。Fioriベースのインターフェースで、自分自身の関連するインストレーションやSAP製品などの設定により、KPIダッシュボード管理の様に効率よく関連する情報だけを取れる工夫をしています。今現在対応しているSAPのCloud製品はSuccessFactorsで、他は今も構築中でもう少々お待ちください。現在はSupport Portalのこちらから入れます。

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        下記のような、On Premiseの対応中インシデント(上段)とSuccessFactorsの対応中インシデント(下段)のLaunchpadが現われます。残念ながら私はSAPのシステム管理者では無いので、On Premiseで対応中のインシデント、SuccessFactorsで対応中のインシデントともゼロで出てきますが。。

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        *実はこのOne Supportという概念、「これはCloudの問題と一見見えても、実はバックエンドのERPの問題となった場合に、インシデントの連携が図られる」、「テストシナリオの管理もバラバラでなく連携シナリオで」、などITILでも提唱されているサービス競争力の高いITとして重要な概念です。

         
        また、どの自社システムを追跡したいか、それに関連するSAP製品の追跡設定などによって、その製品のSP・関連するNote・サイドイフェクトのNote情報などなど、ご自身に関連する情報をここに効率的に表せるという考えです。 今現在、膨大な情報はあるものの、その中から重要な情報を探し出すのが一苦労ということが改善できるようになればという考えです。

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        また、ワンストップのサポート(One Support)を実現していくために、Enterprise SupportのAcademyコースに、徐々にCloud関連ナレッジコンテンツが登場しています。

          

        このように、Enterprise Support Academyのページより例えば「SuccessFoactors」で検索すると、SuccessFactorsの導入計画に関するベストプラクティス・ノウハウ、

        導入上の注意点、運用管理段階に入った時のノウハウ・注意点など、スムーズな導入や定着化を促進する多様なノウハウが2015年7月28日現在28個のコンテンツとして登場しています。

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        今後同様に、Ariba、HybrisなどClould製品のワンストップでのサポートと、SAP Enterprise SupportによるBest Practiceノウハウが展開されていく予定です。

        SAP Lumira 1.29 最新機能(概要)

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        このページは、以下の英語ページの抄訳です。最新の情報については、英語ページを参照してください。

        http://scn.sap.com/community/lumira/blog/2015/11/21/whats-new-in-sap-lumira-129-summary

         

        みなさん、こんにちは。

         

        みなさんがSAP Lumira 1.28 のさまざまな機能を使いこなしていただいて高い生産性を発揮いただいていることと思います。前回のSAP Lumira 1.28 の登場から約3ヶ月が経過して、新機能をご紹介するちょうど良い機会となりました。そう、お待ちかねのSAP Lumira 1.29 のご紹介です。

         

        SAP lumira 1.29 は11月20日に正式にリリースされました。このリリースには非常に多くの新機能が組み込まれています。これらの新機能は多くのお客様やパートナーの皆様からのご要望を基に、SAP Lumiraの提供するデータディスカバリーをより直感的に行うことができるようになるだけなく、データに隠された重要な知見や価値を見つけ出すための機能を厳選してご提供しています。

         

        こちらがSAP Lumira 1.29 におけるパワフルかつ新しい機能群の概要になります。:

        • SAP BW データ取得機能の向上および新しいデータソースおよびプラットフォームのサポート。
        • 取得データやHANA オンライン接続の場合のLumira ドキュメントの情報更新時の柔軟性の向上。
        • データバインディング、ヴィジュアライゼーションの作成、ストーリー構成を容易にする新機能。
        • ESRI社の地図を用いたヴィジュアライゼーションの作成。
        • Lumira ドキュメントのモバイル端末での利用。

         

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        みなさまがお使いのSAP Lumira を最新バージョン1.29にアップグレードいただくことで、最新機能とそのメリットをすぐに実感いただくことができます。

         

        それでは、これから主な新機能を見ていきましょう。:

         

        SAP Lumira 1.29 ではユーザーはチャート上の参照線を作ることができるようになりました。

         

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        より多くのチャートタイプで条件によるフォーマットを行えるようになりました。

         

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        SAP Lumira 1.29 ではしきい値をもうけて、チャート上に色の変化をつけて、データを分割することができるようになりました。

         

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        コンピューターのスクリーンサイズにかかわらず、SAP Lumira のページサイズを最適な大きさに調整できるようになりました。

         

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        SAP Lumira 1.29 の新機能におけるキーとなるもう一つの領域はクロスタブです。ここには多くの新機能があります。その一つの例として、行列の小計を作ることができます。

         

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        時系列データチャートにおける特定のデータをズームインもしくはアウトすることができます。

         

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        SAP Lumira 1.29で複数のデータセットをデータバインディングする場合に、それをより効率的かつ直感的に行うことができるようになる様々な機能が導入されました。例えば、SAP Lumira で関連するディメンションを提案する機能があります。

         

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        SAP Lumira 1.29 ではカスタム計算のロジックを作成することができるようになりました。

         

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        SAP Lumira 1.29 では、SAP BW、SAP HANA、もしくはSAP クエリパネルエクステンションを経由した接続に対してデータ接続を実施する際の様々な機能拡張があります。

         

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        SAP Lumira 1.29 は共通のフィルターダイアログボックスを提供します。

         

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        ヴィジュアライゼーションからデータを取得することがこれまで以上に簡単になります。

         

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        ERIS社の様々な地図をヴィジュアライゼーションにより手軽に埋め込むことができるようになります。

         

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        (SAP BI Platformで利用出来る)OpenDocument がSAP Lumira 1.29 でサポートされました。これを用いることでLumira ドキュメントへのハイパーリンクが可能になります。またパラメーターによってストーリーのどのページを表示するかを指定することが可能です。

         

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        SAP BI Platform 4.2 のサポート。

         

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        (開発機、検証機や本番機といった)複数のSAP BI Platform 間でライフサイクルマネージャーを用いてLumira ドキュメントのステージングを行う場合に、データセットの接続設定が個別に定義できるようになります。これによりそれぞれの環境毎にデータセット定義を変更することが可能になります。

         

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        SAP Lumira Server for SAP BI Platform およびSAP Lumira Server for Teams の両方に様々な新機能および拡張が加えられました。例えば、SAP BI mobile からのSAP Lumirar ドキュメントへのアクセスがサポートされ、SAP Lumira に関連する監査機能が拡張されました。また2つの言語が新たにサポートされ、Lumira ドキュメントは開いた時に最新の情報を表示できるようになりました。

         

        スクリーンショット 2015-12-16 16.02.00.png

         


        ストーリーのためのブックマークを個人用と共通用で作成できます。ブックマークにはフィルターやドリルダウン/アップなどの情報を記録することができ、いつ誰が開いても、共有したいストーリーの状況のまま共有、保存をしておくことができるようになりました。

         

        スクリーンショット 2015-12-16 16.02.09.png

         

         

        みなさんがSAP Lumira 1.29 の新機能をご活用いただき、日々の業務にお役立ていただけることを願っています。新バージョンのリリースに向けてみなさまからのフィードバックやコメントをいただければ幸いです。*

         

        *フィードバックおよびコメントは、オリジナルのBlog (http://scn.sap.com/community/lumira/blog/2015/11/21/whats-new-in-sap-lumira-129-summary )にて記述ください。

         

        カルロス


        新機能検索ツール Innovation Discovery 2.0 

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        SAP Business Suiteと、S/4HANA、Fioriなどの新機能の検索ツールとして、Innovation Discoveryが機能アップされ、2015年12月15日、2.0としてリリースされましたのでお知らせします。HANAの高速性、FioriのUIなど、新機能のスクリーンショットなど使い易くなっています。

         

        1. HANAのサーチエンジンにより、例えば”Japan”、”IFRS”、”HANA”など、キーワード検索が速く快適に 

          

            検索キーワードが含まれた機能を、高速で拾い出してくれます。さすがにGoogleみたいなあいまい検索は無いですが、かなり検索が快適になりました。 Advance Searchとして、複数検索条件も間もなく出て来るという事です。

         

        2.S/4HANAの新機能も、リリース済みだけでなく、計画中(Planned)の機能も同時に照会できます。

          

            今まではInnovation Discoveryというと、主にBusiness Suite 7のEHPの新機能が主でしたが、S/4HANAの新機能検索ツールも多数登場します。また、計画中の機能も同時に検索できるのが特徴です。

         

        3.今まで文字情報だけだった新機能解説が画面付きに

          

            さすがに、文字情報だけの機能解説はちょっと見劣りしましたが、各新機能毎の画面ショットがご覧いただけるものが多数あります。残念ながら全部ではありませんが、S/4HANA系の新機能はほぼついています。プレゼンテーション資料がアタッチされている機能もあります。

         

        4.業種、LOB(営業、製造、マーケティング、会計、購買、SCMなど機能部門毎)など、関心の領域毎のフィルター

          

            12月15日時点ではまだですが、Coming Soonという事で、自分の関心領域をプリセットして、Fioriのタイルを作成できます。 予め自分の関心領域を登録しておくと、新機能が出たらお知らせも飛んでくるようです(Coming Soon)

         

        5.自社のシステム毎の推奨機能

          

            これは1.0でもあった機能ですが、2.0でももうすぐ可能になります。自社で頻繁に使用しているトランザクションに対する新機能などです。本日現在は旧1.0の画面上で使って頂くことになりますが。

         

         

         さて、入り方ですが、Service Market Placeの「Improvement & Innovation」からです。

         

        2015-12-20 22-18-25.png

        これが最初Innovation Discovery2.0に入った状態。S/4HANAとUIのFioriのタイルが予めセットされていますが、今後自分のタイルを色々追加可能になります。

        下記に2つ矢印を付けてありますが、それぞれ検索機能(右上めがね印)と、全機能検索画面(Discover Innovationボタン)です。

        2015-12-20 22-17-15.png

          

        全機能検索画面(Discover Innovationボタン)を押すと今時点1635個の新機能があり、Industry、LOB(会計、営業、SCMなどの各部門)、Product(製品名)などで絞り込めます。

        2015-12-20 22-38-05.png

        また、キーワード検索してみますと、「IFRS」というキーワードで2つの出荷済機能が、4つの予定(Planned)が出て来ます。

         

        2015-12-20 22-44-02.png

        このように、新機能のスクリーンショットやプレゼンテーション資料がアタッチされてきています。

        2015-12-21 8-05-02.png

        ある程度、画面を操作しながら馴染んでいく事ができると思いますので、その他詳細は割愛しますが、こちらにドキュメントで解説もあります。また、1.0の旧画面もこちらからです。

         

        2015-12-21 8-23-53.png

         

        SAP Maintenance Go To Marketチーム 木下史朗

        インストール済みのSQL Anywhere環境に後からライセンスキーを設定する方法について

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        • 本ドキュメントの目的
          無償版のSAP SQL Anywhere(以下、SQL Anywhere)を使用されていたお客様が有償版を購入された等の理由により、既にSQL Anywhereがインストールされている環境に対して、後からライセンス情報の変更を行う必要が生じる場合があります。

          このような場合に、サーバライセンス取得(以下、dblic)ユーティリティを使用してライセンスキーを設定する方法について説明します。

          なお、本稿はWindows環境を対象としておりますが、他のOSでも同様の手順となりますので、暫時読み替えてください。
          また、SQL Anywhere 12~17での使用を想定しています。

         

        • 前提条件
          SAP SQL Anywhereが既にインストール済みであることが前提となります。
          新規のインストールを行う場合は、インストーラーの入力画面でライセンスキーを入力してください。

         

        • 準備作業
          対象となる実行プログラムの種類とデータベースアプリケーションのビット数(32ビット、または64ビット)を確認します。

          SQL Anywhereにはライセンスキーの設定対象となる3つの実行プログラムがあります。
          それぞれの実行プログラムに対応するライセンスファイル(*.lic)が存在しているので、ライセンスキーの設定は各実行プログラム毎に行う必要があります。

         

        • 実行プログラム一覧
          No.実行プログラムライセンスファイル名
          1ネットワークデータベースサーバ (dbsrvXX)dbsrvXX.lic
          2パーソナルデータベースサーバ(dbengXXdbengXX.lic
          3Mobile Linkサーバ(mlsrvXXmlsrvXX.lic

          *上記 XX には製品バージョンの番号が入ります。

         

        • ライセンスキーの設定方法
          以下の作業はすべてコマンドプロンプトから実行します。

          1.カレントフォルダの変更
          対象のライセンスファイルを操作するため、製品のインストールフォルダに移動します。

          例:
          >CD "C:\Program Files\SQL Anywhere XX\BinYY"
          *上記 XX には製品バージョンの番号が入ります。
          *上記 YY には対象となるアプリケーションのビット数(32 または 64)が入ります。

          たとえば、SQL Anywhere 16の64ビット版を使用する場合、次のような指定を行います。
          >CD "C:\Program Files\SQL Anywhere 16\Bin64"
          *dblic ユーティリティは、各実行プログラムとは異なりファイル名にバージョン番号を持たないため、他バージョンのSQL Anywhereがインストールされている環境でこの作業を正しく行わないと、異なるバージョンのdblicユーティリティが誤って起動される可能性がありますのでご注意ください。

          2.ライセンスキーの設定
          dblic ユーティリティを使用して、ライセンスファイルにライセンスキー情報を設定します。

          構文:
          dblic.exe -k “ライセンスキー” “対象となる実行プログラムのライセンスファイル”

          例:
          SQL Anywhere 16のネットワークデータベースサーバのライセンスキーを設定する場合、次のようになります。
          >dblic.exe -k “00000-00000-00000-00000-00000” “dbsrv16.lic”

          dblic ユーティリティの実行が成功した場合、次のような表示が行われます。
          (購入された製品形態やアドオン、ライセンス数、およびインストールされている製品バージョン等により表示される内容に若干の違いはございます)

          SQL Anywhere サーバライセンス取得ユーティリティバージョン 16.0.0.1324

          ライセンスが正常に適用されました。

          Workgroup Edition

          ライセンスされるコア : 1
          ユーザ : テストユーザ
          会社 : SAPジャパン
          インストールキー : 00000-00000-00000-00000-00000


          なお、誤ったライセンスキーを入力した場合は「無効な登録キーです。」、
          誤ったライセンスファイル名を入力した場合は「ライセンスファイル '<ライセンスファイル名>' を開けません。」
          というエラーが表示されますので、入力した内容を確認してください。

          3.上記1.から2.の手順を必要に応じて繰り返し行ってください。

        • ライセンス情報の確認方法
          以下の作業はすべてコマンドプロンプトから実行します。

          1.カレントフォルダの変更
          製品のインストールフォルダに移動します。
          詳細はライセンスキーの設定方法の1.に準じます。

          2.ライセンス情報の表示
          dblic ユーティリティを使用して、ライセンス情報を表示します。

          構文:
          dblic.exe ”対象となる実行プログラムのライセンスファイル”

          例:
          SQL Anywhere 16のネットワークデータベースサーバのライセンス情報を表示する場合、次のようになります。
          >dblic.exe “dbsrv16.lic”

          dblic ユーティリティの実行が成功した場合、次のような表示が行われます。

          SQL Anywhere サーバライセンス取得ユーティリティバージョン 16.0.0.1324

          ライセンスが正常に読み込まれました。

          Workgroup Edition

          ライセンスされるコア : 1
          ユーザ : テストユーザ

          会社 : SAPジャパン
          インストールキー : 00000-00000-00000-00000-00000


          以上です。

        SAPクラウド演習2. SAP Fiori launchpad 有効化

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        SAPクラウド演習1. ノンプログラミングでアプリを作ってみよう!Part 2.の最後で、アプリを公開した後、SAP Fiori launchpad にタイルを登録するポップアップがありました。

        ide7.png

        今回は、SAP Fiori launchpad を有効化して、今後、開発するアプリを全て SAP Fiori launchpad に登録していきましょう。


        1. SAP HANA Cloud Portal の有効化


        Part 1. SAPクラウド演習1. ノンプログラミングでアプリを作ってみよう!でブックマークに登録した SAP HANA Cloud Cockpit 管理者ツールから作業します。

         

        右のSubscription から flpportal のアプリが登録されている事を確認します。

        portal_subscribe.jpg

        flpportal のアプリが登録されていない場合は、New Subscription から登録します。

        flpportal.jpg

         

        次に右の Trust  から Local Service Provider の Principal Propagation を有効にします。

        trust.jpg

        右の Services から SAP HANA Cloud Portal が Enabled になっているのを確認。 Not enabled の場合は Enable で有効化してください。

        portal1.jpg

        一番下のConfigure HANA Cloud Portal で管理者ロールを設定します。

        Portal_config.jpg

        TENANT_ADMIN ロールに自分のユーザID があることを確認します。

        tenant_admin.jpg

         

        1つ前の SAP HANA Cloud Poirtal に戻って、サービスへ移動

        portal_service.jpg

        2. SAP Fiori launchpad の設定


        Cloud Portal の管理者画面が開きます。右の Site Directory から Fiori launchpad のサイトを登録します。Cloud portal では 顧客ポータルや、サプライヤ・ポータルを作れ、様々なレイアウトを選択できます。Fiori launchpad はその中の1つのタイプです。

        site_directry.jpg

         

        + からサイトを登録

        site_create.jpg

        3. アプリの登録 (開始者作業)

        カタログに今まで作ったアプリを登録します。

        app_create.jpg

        Add_catalog.jpg

        Navigation.jpgNavigation タブでタイルの表示形式を設定します。

        好きなタイトル、サプタイトル、情報、アイコンを指定して、最後に Create で登録。

        tile.jpg

        下のアクション・バーから、Site Preview を選択すると Fiori launchpad が開きます。ブックマークしておきましょう。

        4. アプリの登録 (エンドユーザ作業)

        site_preview.jpg

        カタログにアプリは登録されていますが、グループにアプリを登録しなかったので、Fiori launchpad には何もタイルがありません。

        これは正しい状態です。ユーザがカタログから必要なアプリを選択します。皆さんの持っているスマホと同じです。

        左上の設定アイコンを選択して、タイルカタログを開きます。

        blank.jpg

        タイルカタログからアプリを選択してMy Home グループに登録します。

        select_tile.jpg

        左上のホーム・アイコンを選択して、最初の画面に戻ります。タイルが登録されて、選択するとアプリが実行されます。

        home.jpg

        今後、開発したアプリは Fiori launchpad に登録していきましょう。

         

        高度な使い方として、Fiori launchpad 内でアプリ-アプリ連携ができます。例えば、営業受注の分析アプリから受注伝票参照アプリを呼んで、顧客詳細を見て、また、営業受注の分析アプリに戻るという使い方ができます。エンタープライズ基幹システム用途にはうれしい機能です。

        アプリは1つの作業を完了する小さな単位で構成しておくと、再利用ができます。コードの再利用ではなく、動くアプリを再利用して連携して使う方式です。

         

        SAP Crystal Reports を SAP SQL Anywhere とともに使用する

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        この文書は、SQL Anywhere 12.0.1 と Crystal Rports 2011 を使って2013年に書かれた文書を日本語訳したものです。

         

        こちらをクリックしてご参照ください。

         

        CrystalReports_SQLAnywhere2.png

         

        オリジナルの英語版についてはこちらをご参照ください。

        SAPクラウド演習3. SAP Fiori Client

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        SAPクラウド演習2. SAP Fiori launchpad 有効化でFiori launchpad が使えるようになりましたので、今回はモバイルアプリ SAP Fiori Client からSAP Fiori launchpad にアクセスしましょう。

         

        • モバイルプラウザとの違いは、SAP Fiori Client が Fiori 用のキャッシュを常に保持するのでパフォーマンスが良くなります
        • バーコードスキャン、カメラ、位置情報などモバイル機能にアクセスできます
        • オフラインやプッシュ通知は SAP Fiori Client のみでは実現できないので、クラウドのモバイルサービス HCPms またはSAP Mobile Platform が必要となります

        Fiori_client.jpg

         

        1. SAP Fiori Client のインストール

        iOS, Android, Windows 10それぞれアプリがありますのでインストールしてください。

         

        2. SAP Fiori launchpad の起動

        SAPクラウド演習2. SAP Fiori launchpad 有効化でブックマークした SAP Fiori launchpad を開始します。


        3. 証明書のエクスポート

        ヘルプを参照して、証明書をエクスポートします。

         

        4. SAP Fiori Client の起動

        ここでは、ステップ2 の SAP Fiori launchpad のURL とステップ3で作成した証明書ファイルが必要です。事前にメールでURLとファイルをモバイルデバイスに送っておきます。

         

        1. SAP Fiori Client を起動して、ログイン (画像1)

        2. 一番上の入力フィールドに SAP Fiori launchpad URL をペースト(画像2)

        3. 証明書が必要と言われたら、インストール

        4. 次にパスコード設定です。これは SAP Fiori Client 自体のパスコードです。今回はトライアル環境なので”パスコード無効化”にしてOKです。(画像3)

        5. SAP Fiori launchpad が SAP Fiori Client モバイルアプリ内で動きます(画像 4)

        fc_1.pngfc_2.pngfc_3.pngfc_4.png

         

        5. テスト

        初回はライブラリのダウンロードで時間がかかりますが、2回目からはキャッシュされているのでパフォーマンスがいいです。テストしてみてください。

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